日本人が英語を習得するには「正しい科学的英文法」を学習するのが一番合理的だ。正しい科学的英文法とは2002年に出版されたHuddleston、Pullum等の著書The Cambridge Grammar of the English Language(CGEL)で展開されている理論の英文法だ。
非常に難解で、あたかもChemistryを勉強しているかと勘違いするほどだ。文系の中高生はアレルギー反応を起こすに違いない。一方、理系の中高生は大喜びするだろう。
残念なことに今でも、この文法書の入門者、手引書が日本では出版されていない。日本の大学の英文科では、ひょっとすると「禁書」扱いになっているのではないだろうか?なぜなら過去1世紀ほどの英文法の「大家」の著書を全て否定するような内容だからだ。
例えば不定詞の名詞的用法を全面否定しているし、5文型も全否定しているので、日本の中高生はCGELを読む気になれないと思う。何を血迷ったことを言うのか!と怒りさえ覚えるだろう。自分が信じてきたことを否定された時に感じる戸惑いと怒りだ。