2030年以降、医師の地位が人工知能に取って代わられる可能性が濃厚だ。世界は人工知能と量子コンピューターで一変すしてしまう可能性が高い。
それを裏付けるかのように量子コンピューターは2025年10月にフェーズ3に突入し5年後には実用化するのはほぼ確実だと言われ始めた。2030年以降に社会人となる世代は、従って、以上を前提とした大学進学を真剣に考慮するべきなのだ。
その際、参考になるのがPrter Thielの生き方だ。Peter Thielの世界観、哲学をLayer Oneだとすれば、それを現在の日本の教育というLayer Twoに落とし込むなら「日本の大学の医学部、特に東大理3、の入学競争に巻き込まれるな」という具合になると、私は考える。競争するのではなく、前人未踏分野で成功を収める道に進むべきなのだ。その分野こそ「量子科学」の分野だ。
日本では量子科学の分野の優れた研究者は東大などの5大学程度の大学にしかいない。一方、アメリカのリサーチ系大学には大量にいる。日本で量子科学を専攻するには大学入試という日本の選抜システムに行く手を阻まれる確率があまりにも高すぎるが、一方のアメリカの大学は入試がない。勿論アメリカの大学も選抜はするが、入試という愚劣な手段では行わない。従って、日本の大学医学部を目指す競争を断念し、アメリカのトップ大学で量子科学を専攻し世界的な研究者になる、あるいは起業家になる、という方向に行くべきなのである。
実は、この生き方を過去に実践した日本人がいる。北川 拓也さんだ。灘卒業後Harvardに進学しPh.Dを取得、現在は量子コンピューター製造企業の経営メンバーだ。
アメリカの大学を目指すと決めた途端、日本の中学受験をする意味がなくなる。塾に行く意味もなくなる。英検のための勉強も意味がなくなる。ありとあらゆることが意味を喪失する。