CGELでは”述部”という概念、用語がない? | 日本の大学よさようなら・アメリカの大学よこんにちわ!

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学校英文法では「主部+述部」という二分法で文を説明しますが、CGELでは「述部(predicate)」という構文単位を用いません。
CGELによれば、clauseを構成する主要要素(major elements) は、Predicator・Complement・Adjunct の3つです(p.215)。そして、Subjectは動詞のvalency構造の外に位置する文法要素として別に扱われます。

 

(注)下線部の解説:Subject は、clause-level grammatical function として独立に扱われます。CGELはp.24やp.52などでは、clauseの主要な構成成分として Subject を含めて紹介していますがp.215 以降では valency構造に焦点を絞るためSubject を除外しています。

 

Predicator は動詞を実現する要素であり、従来の「述部」の中心的部分に相当しますが、学校英文法の述部そのものではありません。この点が、学校英文法に慣れた学習者がCGEL理論を理解しにくい原因の一つです。

CGELを理解するには、英語の文構造を根本から再構築する必要があります。言い換えれば、英文法を一から学び直す覚悟が求められます。

「英文法が嫌い」と感じる中高生は、実は自然な反応を示しているとも言えます。彼らが拒んでいるのは英語そのものではなく、非科学的な学校英文法の枠組みなのです。そして「理解できた」と思っている人ほど、実は英語を誤解している、すなわち英語ネイティブが直感的に理解しているようには理解できていない、可能性が高いのです。その典型例が My ear infection is refusing to heal. や The letter failed to arrive. です。このような文を本当に理解するには、CGEL的な視点が不可欠です。