2024年度の日本の4年制大学卒業者数は約49万人で文系卒業者数は約29.4万人(約60%)、理系卒業者数は約12.3万人(約25%)、その他が約7.4万人(約15%)だそうです。
私たちは知る由もないが、AutoGPT、BabyAGI、OpenAIのGPT-4 Agentモード、GoogleのProject Astraなどの「エージェント型AI」が2024年に実験レベルを超えつつあったようだ。2025年〜2029年の5年間で世界が一気に”AIが指示を待たずに動く時代”に移行 するのは確実視されている。即ち「文系卒の居場所が構造的に消失」するのである。
従って、今行動を起こさなければ2030年の国内大学の新卒のうち文系約29万人は路頭に迷うこととなる。以上のような社会現象に対応するためには国内全ての大学が全学生が高度な次のような能力を身につける教育を提供できるようにならなければならない。
● 統計的思考力
● データを読んで意味を抽出する力
● AIに“何をさせるか”を論理的に設計する力(=アルゴリズム思考)
ところが日本の99%の大学は上記の教育を行える教員の絶対数が不足しているので実現不可能なのだ。そこで、あろうことか「教養が必要だ」などというプロパガンダを垂れ流し世間の目を逸らす努力ばかりしている。ぐずぐずしている場合ではないのである。すぐさまアメリカのトップレベルの大学進学に方針転換するべきだ。
アメリカにはLiberal Arts Collegeという種類の大学があるが、これらの大学の主たる目的は学生が国内のMedical School、Law SchoolなどのGraduate Schoolに進学できるよう少数・精鋭主義の教育を行うことである。日本のいかがわしい和製リベラル・アーツ大学とは全く別種である。