幕末以来の不平等条約の撤廃に貢献した陸奥 宗光(1844年〜1897年)は1883年に39歳でベンサムの An Introduction to the Principles of Moral and Legislationを翻訳し1884年には40歳でイギリスに留学。そこで内閣制度の仕組みや議会の運営方法を習得、ドイツ語圏のウィーンでローレンツ・フォン・シュタインの国家学を学んだ。
幕末、明治にはインターネットは言うに及ばずテープレコーダー、満足な英和辞書、日本語で書かれた洗練された文法書すらなかった。
学習ツールが全て揃っている2000年代に大多数の日本人は英検1級が難しい、TOEFLiBT100を取るのがが難しい、SATで高スコアを取るのが難しい、TOEICで900以上のスコアが取れそうもないと感じている。
資格試験に合格するだけが目的で他に何の目的、動機もない人間が英語を勉強しても身につかないのである。
近年、大多数の日本人が英語ができない根本の原因は志がないからだ。
従って、英語を身につけたいなら、単語帳を暗記するのに膨大なエネルギーを費やすようなバカなことはやめて「志を持つ」よう努力するのが最善の方法なのである。
現代日本の学校教育は、しかし、日本人が志を持たないようにするのが主たる目的になっている。即ち、グローバリズム勢力の奴隷となるための教育になっているのである。志の一つに清朝末期の中国人がそうであったようにグローバリズム勢力の配下、手下になる、売国奴になるという志もあるだろう。奴隷の英語がどのような英語であるかは昨今の日本の官僚、政治家の英語を見聞きすれば一目瞭然である。下品、軽薄、卑屈極まりのない英語だ。