私たちは故江藤 淳の苦しみを理解すべきである。
ここ数年、東大の英語入試問題の設問5は東大のCritical Theory一派の文系教員が出題しているのは間違いない。世間知らずの東大受験生相手にアメリカの中高年向けの特殊な雑誌、書籍に掲載された文章を問題として出題する。東大受験の最大のリスクは英語問題でありリスクを回避する最善の方法は東大を受験しないことなのである。
さて、はっきり覚えていないが確か3年前から英語の勉強のためにGrade5のscienceを勉強し始めた。その中ではatomの構造は太陽系のように描かれていた。しかし、直感的に、そんな筈はないと感じた。atomic theoryの歴史によれば、やはり、それは間違いであると書かれていた。実際、どういう構造なのか、についてはBohrモデルがあり、それが化学反応の説明などにも利用されている。だが、実際はそんな単純な構造ではないらしいのだ。このことを確実に理解することは、多分、私には無理なんだろうと思う。
英語で、このことを読んだりYoutubeで見たりしているうちに、ビデオの英語が自然に理解されるようになってきた。そして気がついた。自分が理解できない箇所の英語は聞き取れないが理解している部分の英語はほぼ100%聞こえるのだ。
日本の高校生が東大の英語の過去問に取り組んでも決して英語力は身につかないのは、そういうことなのだ。英語ができないからではなくCritical Theoryが理解できないからなのである。