幼なじみのタカが言う…

俺:「さて…どうするかな…」

タカ:「ヘタすりゃ親子ほど歳が離れてるのに…お前もヤキがまわったな煜ワラ」

俺:「うるせぇ…」

タカ:「いい加減ファミリーに帰って、大人しくパパやってればいぃっしょ」

俺:「そうかもな…」

俺:「でも3年間も不倫してるお前には言われたくないわな…」

タカ:「確かに、そりゃそうだ煜」

俺:「世の中は全て必然で出来てるって誰かが言ってたケド…」

俺:「アイツとの出会いは俺にとってどんな必然性があったんだろうな?」

タカ:「知るか!」

俺:「お前に聞いても分かる訳ないか…」



タカ:「でも…1つ言える事がある…」

俺:「何だ?」

タカ:「今でもお前は…あの娘に惚れてる」

俺:「…」



タカ:「飯でも行きますか…」

俺:「あぁ…お前の奢りでな」

猫にとっての身辺整理…

俺があげたマスコットのキーホルダーや…

カーアクセサリーを…

猫は意図的に外していく…

俺の痕跡がひとつずつ消えていく…

職場では…

変わらず、俺と接してくれるが…

猫は…

確実に俺との距離を広げているようだ…

静かに…

音もなく…

猫に送ったメール…


「本当にお前が大切だと思ったら…【何もしない】のが1番だって俺は知っているさ…」


「片思いは…」

「非生産的で虚しく…」

「意味の無い事だと思っていたケド…」

「意外にいいかもな…」

「お前は…」

「俺の心の中で…」

「一生輝きを失わない宝石でいられるのさ…」



かなり…

キザだった…

猫の返事は…

「とみ○さんの気持ち…嬉しいです」


とだけ…

でも…


俺は…

前には進まない…

そう決めたんだ…

ただ…

猫を好きな気持ちは…

ずっと胸に秘めていたい…

そう…

思った…