「隊員家族と行った初めてのフィリピン・ドゥマゲテ・ミステリーツアー」 | 「地球探検隊」中村隊長の公式ブログ【ビタミンT】

「隊員家族と行った初めてのフィリピン・ドゥマゲテ・ミステリーツアー」

初めて行ったフィリピン・ドゥマゲテから昨晩遅く帰宅した。

今まで、こんな旅があっただろうか?
ジワジワとくる静かな感動・・・ホント良い旅だった。
いつものように採算度外視で、隊員家族3人だけのため実施して
本当に良かったと思った。

この旅で感じたことを一言で表現すると「peaceful」
そして、キーワードは「Family」
こんなに家族のことを考えた旅はなかった。

 

「幸せとは何か?」「いかに生きるか?」を
こんなにも自問自答した旅もなかった。 

フィリピン最大級NGO団体ガワカリンガ(Gawad Kalinga)と出合い、
最貧困層と呼ばれる人たちと3日間過ごした。
800時間の建設ボランティアを経て、ようやく手に入れた小さな家。


その光景は、俺が小学生の頃、住んでいた団地(市営住宅)そのものだった。
そこでは「血縁関係を超えて地域で子供を育てる」文化があった。
目の前の光景は、「昭和」な子供時代のいくつものシーンを思い出させてくれた。

 

清々しい2日目の朝 インスタントコーヒーを飲んでいたら、自然と涙があふれてきた。
団地から一軒家に引っ越すまでの共稼ぎの両親の苦労が初めてわかったように思えたのだ。
オヤジは逝ってしまったが、痴呆症でも、生きてるうちに、おふくろには、
できる限りの親孝行をすると決めた。

ガワカリンガには、懐かしくも村全体が家族のような光景が残っていた。
そして、俺たちも家族として心から受け入れてくれているのを感じた。

現地コーディネーターまっつん、今回参加した中川家のユウイチ。
「この子たちに何かできないか?」思いは一つになった。
2日目、ホストファミリーも誘って海に行った。舟を貸切、
魚、貝、ウニなどの海鮮物を市場で買い込み、
舟で料理してもらい、イルカを何十頭と見て一日遊んだ。
もしかしたら、彼ら彼女らにとって、何もかも初めての体験だったのかもしれない。
ホストファミリーのテンションマックスで、俺たちのテンションも上がった。

最終日には、今回のツアー費用から、この場所に「子供たちのための英語学校」
を創ろうという話に発展した。
まっつんが、今回のツアーの利益を還元して机や椅子を手に入れることを宣言したのだ。
貧困から救うのは「教育」しかないと言い切った。

 

「あなたの夢は何ですか?」

「英語の教師」

そう答える子供が多かった。

ならば、新たに創る英語学校の中から、この学校の教師が

出るのもいい。そんな好循環が生み出せたら最高だ。

このツアーを継続的に実施すれば、その利益で学校が創られていく、そんな仕組みを考えた。
そして、5校、10校と創っていく夢に拡がり、
今回関わった、すべての人の人生を変えるプロジェクトがスタートした。