「Dear 50代の全力少年さま(2)」
じぶんのなかの、こどもと大人が、
助け合ってすすむんだぜ。
「ふたつめのボールのようなことば」
糸井重里
糸井重里
Dear 50代の全力少年さま
「やっぱり登りたかったよ~」
とバカみたいに大声で泣き喚く彼女。
周りの道には人はいなかったけれど、絶対誰か聞こえてるよな~と
思いながら、
それなら、もっと準備すればよかったのに。。。
とツッコミを心の中で入れつつも、しょうがない来年も来るか。
と心を決めつつ帰国しました。
結婚する相手とは、アフリカのサファリに行きたいなあ~と
昔からただ漠然と思っていたという事があります。
多国籍ツアーのサファリで1週間した後にキリマンジャロ登山1週間すれば
お互いのこともより見えてきて楽しいのではないか?という思いもありました。
最初のサファリは英語もほとんど理解しない彼女もとても楽しんでいて、
彼女の体力も結構奪われてしまったのか、4,720mのキボハット、
最終アタック地点で高山病になってしまいました。
発熱、手足のしびれ、悪寒、吐き気、頭痛という高山病のフルコース。
彼女はもう登れないだろうな。と思っていたのですが、
ガイドは「お前だけでも登れ」「それが彼女への土産にもなる」と説得してくれました。
彼らの仕事は一人でも多くの人をピークに連れてくのが仕事だから。
そう言ってくれるのでしょうが、しかし自分の中では、「2人で登るため」に
ここに来たのだから一人で登ってもあまり意味がないし、登ってしまったら、
この後にきっと何か隔絶感を持ったまま2人で過ごさないといけないだろうという思いもあり。
たった7km先、数時間先にある景色がまるで封印されて
去年よりはトレーニングもして体力もつき、山歩きにも慣れていったと思います。
彼女とも春に結婚して、より一緒にいる時間も長くなっていきました。
人それぞれ、なぜ結婚するのか?という問いに対しての答えは違うと思いますが。
僕は、せっかく結婚するのなら、
やっぱり二人でしかできないチャレンジを
一緒にし続けられる相手がよかったし、
そうでなければ結婚なんてあまり意味がない。
と思っていたので。
この二人での1年間の山登りは共通の目標に向かって歩いた、
天候も良く、彼女の体調も良かったので、絶対いけるな。
と思って臨んだ3日目、キボハットに登っている途中。
「足が動かない。」
という彼女の一言。
数歩歩いてはストックを支えに休みを繰り返して、足が動かせず、前になかなか進めず、
普通に歩けば5時間でいけるところを8時間以上かけて到着しました。
それよりは軽そうだったけど、いきなり遅くなったのにはちょっと焦りました。
本当に去年と全く同じ状態??
キボハットの呪いか?
デジャブか?
つづく








