最高の「才能」・・・田坂広志
最高の「才能」
学生時代、ジャズを演奏する友人がいました。
彼に、ギタリスト、ウェス・モンゴメリーの
あるレコードを持っているかと尋ねたときのことです。
そのレコードなら、2枚、持っている。
その言葉が返ってきました。
1枚のレコードを買う金にも不自由していた学生時代のこと、
その返事に小さな驚きを感じながら、彼の顔を見ると、
少し恥ずかしそうな表情を見せながら、言いました。
いや、彼の演奏を真似しようとして、
何度も同じ曲を聴いていたら、
レコードが擦り切れてしまったんだよ。
それから30年余りの歳月を経て、
いまは、プロのジャズ・ギタリストとして活躍する彼。
その彼が、ステージで、
心から演奏を楽しんでいる姿を見るとき、
一つの思いが浮かんできます。
夢中になる力。
それは、もしかすると、
天が、我々に与えてくれる
最高の才能なのかもしれない。
その思いが、浮かんでくるのです。
2003年6月23日
田坂広志
学生時代、ジャズを演奏する友人がいました。
彼に、ギタリスト、ウェス・モンゴメリーの
あるレコードを持っているかと尋ねたときのことです。
そのレコードなら、2枚、持っている。
その言葉が返ってきました。
1枚のレコードを買う金にも不自由していた学生時代のこと、
その返事に小さな驚きを感じながら、彼の顔を見ると、
少し恥ずかしそうな表情を見せながら、言いました。
いや、彼の演奏を真似しようとして、
何度も同じ曲を聴いていたら、
レコードが擦り切れてしまったんだよ。
それから30年余りの歳月を経て、
いまは、プロのジャズ・ギタリストとして活躍する彼。
その彼が、ステージで、
心から演奏を楽しんでいる姿を見るとき、
一つの思いが浮かんできます。
夢中になる力。
それは、もしかすると、
天が、我々に与えてくれる
最高の才能なのかもしれない。
その思いが、浮かんでくるのです。
2003年6月23日
田坂広志