「ありがとう!愛馬ハリケーン」
喉が渇いたら、馬は自ら水を探します。
そのときは、馬が真剣に、水の匂いを嗅ぎ分け、
道を探すのです。水がいらない馬を、
川に引っ張っていくことは、ムダなことであり、
自己満足にすぎません
『社員のモチベーションは上げるな!』
幻冬舎 宋文洲(著)
そのまま、走らせることなく静かなゴール!
馬を休ませ、再び乗馬することになった。
※写真提供 隊員えりんぼ、ケンタロウ、やよい、さとこ、みえ
ゲルの前の草原はレースのように旗が立っていた。旗の周りを走らせると本来の競走馬の本能が「ハリケーン」を活き活きとさせる。
「おまえの底をみせてくれ!」
オレはすっかり頭痛もなくなり、思いっきり走らせた!トラックを2周、3周・・・スチンさんが、もりくんのビデオカメラを構えた。
4周目、「ハリケーン」がさらに全力疾走!
今まででもっとも速い・・・カウボーイハットが風で跳んだ!最速感!と同時に達成感があった。まさに人馬一体を感じたのだ。
レースなんてどうでもよかった。昨日の自分を超えた。馬本来の力を出せた。ビデオにも最速映像を納められた。
オレは歓喜で絶叫していた。「最速!最高!やったー!」
オレはこれで、もう満足だった。これ以上全力で走るのは「ハリケーン」には無理だ・・・「レースに出るのはやめよう」再び、隊員ふじくんが騎乗。重たいのかカニ歩きのようにコースから外れて走らない・・・。
いよいよレースの時間、「やっぱ隊長、ここは参加してくださいよー」と、隊員たちに言われる。最後まで全力を尽くすのがオレの信条。でも走り出すと遅い・・・悪いと思いながら、ゴール寸前まで「ハリケーン」に何度もムチを入れていた。限界を超えていた・・・ゴール直前で失速。結果は4位。
競走馬のプライドを傷つけてしまった。
「ごめんな、ハリケーン。ゆっくりお休み、おまえは凄かったよ」
今まで馬との別れは数々経験してきたが、初めて涙がでた。「オレが乗った馬の中でおまえがNo.1!」すっかり手こずらされた分、愛着も倍以上に感じた!
ありがとう!「ハリケーン」
「売り上げ枚数が下がっても、
音楽の質が下がったわけじゃない。
逆に、ひたすら音楽を作ってたアマチュア時代を
思い出すことができた。
おいしいものを食べるために稼ぐより、
ものをおいしく食べるために仕事する方がいい」(槇原敬之)
『ブレイクの「瞬間」』 日本経済新聞出版社 R25編集部(編)