「隊員同士の結婚式(1)」
生命の役割は、
バトンに乗せて思いを次代へつなぐことである。
バトンをつなぐことは大事であるが、
それだけが目的ではない。
バトンをつなぐのに、どんなすごい走りを見せたのか、
それが次のランナーを励ましもすれば、
テレビの前の観衆をも魅了するのである
『死ぬときに後悔すること25』
大津秀一(著)
隊員同士の結婚披露宴もいよいよお開きになるというシーン。
ご両家を代表して隊員さとっちのお父様が涙で言葉を詰まらせた。
「悟史の母親が亡くなって10年になります。ここに妻がいないのが悔しくて・・・」
披露宴会場が涙で包まれた・・・。感動の結婚式・披露宴だった。
隊員さとっち、ミオちゃんの結婚式・披露宴。
オレはいつものように主賓挨拶。
新郎のさとっちとは3年前、モンゴルの大草原を馬で駆け抜けた旅仲間
でもある。いつも女性が多い探検隊の旅には珍しく、男ばかり、しかも30代後半から40代の男性が多く「大人の修学旅行」というよりも「オヤジの修学旅行」といわれた旅だった。
そんな中、29歳のさとっちはオッサンたちに馴染みつつ達観していた冷静な青年だった。大草原を馬で駆け抜けながら「隊長、ありがとうございます!僕、今を生きてます!」って顔して走っていたのが印象的だった。
ためらってしまうのは
今を生きていないから
小田真嘉
