「心に木を育てよう 稲本正」
誰もが歩む人生に、
たいした価値があるとは思えないので、
東京での生活を終わりにします。
映画「サウスバウンド」
オークヴィレッジの木製家具を見ていると惚れ惚れする。ただ「おっ!これいいな」と木製のテーブル
の値段を見ると100万円以上だったりした。娘にいつかネームを入れて買ってあげたいと思ったライティングビューロー
も50万円・・・・・・。
オークヒルズ
代表、稲本裕さんの奥様、淳子さんがオレの本
をオークヒルズ内のレストラン
に置いてくれていた。
会った瞬間に一言。
「隊長の本、感動して何度か泣きました」
プレゼントしようと思っていたら、すでに買って読んでくれていたのだ。
オレはテレビなどでもお馴染みの裕さんのお兄さん、オークヴィレッジ
代表の稲本正さんの著書を2冊購入した。今、『森の旅 森の人』
を読んでいる。北海道から沖縄まで、日本の森林を旅する本だ。美しい写真もふんだんに使われ、まさに日本の森の四季に酔っている。
最初に読破したのは『心に木を育てよう』。
こんなエピソードが載っていた。共感したので抜粋して紹介したい。
「タイムチェア」を売り出すと、当時でも10万円以上もする椅子を、一見してみすぼらしい、くたびれた感じの男が購入。不思議に思って納品にいくと「こんな安アパートに住む人間が買う椅子じゃないのは知っていますよ。でも、事情があって妻や子供と別れて、妻の親の会社だったんで職もなくなったんですよ。勿論、養育費と、実のところ慰謝料もあって、バイトも2つやって、この安アパートに帰ってくると、むなしくなるんですよ。でも今日から、これに座ってギターが弾けるから・・・。こんな部屋、この椅子でもなきゃ帰ってくる気しないでしょう。これは、人を勇気付ける力を持った椅子ですよ」そう語ったらしい。
正さんは続けて、こう書いていた。
私は、自分で納めに行って良かったと思った。そして、造った椅子の価値を造った人間以上に評価してくれ、一生大切に使ってくれそうな人に出会えて、本当に嬉しかった。やはり単に「物」があるだけでなく、使う人の精神がどこまでその「物」で豊かになったかが、もっとも大切なことだ。
『心に木を育てよう』
稲本正(著)より
6月の新企画は既成の「木工スクール(2泊3日)」
とは、また違った地球探検隊らしい旅
になればと思う。
「岐阜・高山の森づくり・モノづくり」
6月26日(金)~6月28日(日)3日間
自分の仕事が誇れるかどうか、
他人の物差しで測っても仕方ない。
それは、自分自身が決めることだ。
ドラマ「働きマン」