「これがみたくて私はここに来たんだよ(1)」
ただ、それを見つけだすことが
上手な人と、下手な人とがある。
宇野千代
隊員えりんぼの見た内モンゴル。
「地球探検隊」 のことをまったく知らなかったえりんぼ。友達ラミーに誘われて直感で【大人の修学旅行】 内モンゴル騎馬遠征隊に参加した。彼女の気持ちがストレートに心に響く。きっと読者にも届くはず。泣きながら書いたんだろうな・・・ありがとう、えりんぼ。
本当に本当に素敵な旅をありがとうございます!
何もかもがもう最高でした!
私の心はまだちょっと変です。
生活は日常に戻ってるのになんかフワフワしてる感じ・・・。
えりんぼのアンケートはこんなふうに始まった・・・。このフワフワした感じ、内モンゴルに行った人にしか分からないだろうな・・・。読んでいくうちに自然と涙があふれた。
●えりんぼ(大阪府・女性)
隊長:前に出すぎることもなく、引きすぎることもなく、すごく良い立ち位置でいてくれたので、気持ちよく旅ができました。一緒に楽しんでいる姿がとても良かった!でも、一方で一人一人のことをちゃんと見てくれていたように思います。
スチンさん:日本語がとても達者なので、いつも頼りきっていました。あと、とにかくおちゃめ。夜に、懐中電灯で怪談風に顔を照らして遊んでいたら、一緒にやってくれたり、みんなで日本の歌を歌っていたら、一緒に歌ってくれたり。(どっちも、むしろ自らやりたがってたのが可愛かったです)いろいろ一緒に楽しめて、いろんな話が聞けたのはとてもよかったです。
ハスさん:本当は男っぽいんだろうけど、日本語をしゃべると可愛い感じになっていました。楽しそうに踊る姿が印象的。これまた日本語を頼っていろいろ質問しまくってしまいました。
今回の旅の目的は馬に乗ること。私の中でのメインはまさにそれ。私の目的は探検隊じゃなくても果たせたかもしれない。地球探検隊の存在
も知らなかった。でも一緒に参加したラミーから話を聞いた時、なぜだかすごく惹かれた。このツアーに参加してみたいと強く思った。有給休暇の残りが少ないことなんてもうどうでもいいやと思った。でもいつも気の置けない人との2人旅ばっかりだった私にとって、16人という人数は想像できない数。
旅の最初のうちは1人で自然を感じるのが好きだった。頭をからっぽにして馬の上で風を感じるのが好きだった。自然と向き合ってるだけで自然と涙があふれてくる。でも人前では絶対涙を見せたくない私は人知れず泣いた。
緑の草原と乾燥した草原。去年より草が短いと聞いたけど、私にとっては草原は草原だった。沢山のバッタ。バッタが空中であんなに静止できるなんて知らなかった。
私が乗った馬、ぶるんぼ。いつもブルンブルン言ってるとっても賢いやつ。無条件に可愛い。ぶるんぼの背中で駆け足になる瞬間を感じた時、私でも駆け足で乗れるんだと喜びがこみあげた。馬と風と一体になって自分のペースで緑の海の上を走り抜けるのは最高に気持ち良かった。
みんなで合唱した歌。外であんな大声で歌うなんてやったことなかった。ゲルの中で練習してた時、いろんな人が覗きに来た。スチンさんが一番嬉しそうだった。私も嬉しかった。
真っ赤な夕陽。丘の上からみんなで眺めた。
2日目に馬の背中から見た一面の草原。見渡す限りの草原を見て、地球は本当は平らなんじゃないかと感じた。
昇り行く朝日。少しずつ動き出す一日、頑張って早起きして良かったと思った。
草原で打ったうどん。麺棒はたてぶえを使った。なんか楽しかった。無理かなと思ったけど諦めないで挑戦して良かった。
キャンプファイヤー。最初のぱいちゅーで酔っ払って気持ち悪くなって、でもこのままじゃ楽しくなくなると思ってがんばってリバースしてなんとか持ち直した。歌って踊ってはしゃぎまくった。みんなが寝た後も火の周りで何人かで話をした。日本の母の歌を教えて欲しいと言われて浮かばない自分が悲しかった。
寝袋で野宿した。星を眺めながら眠りについた。
雨の草原。一気に気温が下がった。これが自然の厳しさなんだと思った。雨の後の虹と夕陽と黄金の空の三重奏。あんなにすごい景色は今まで見たことがない。あまりの興奮に人目を気にせず童心に戻り我を忘れてはしゃぎまくった。
満点の星空。みんなで寝っ転がって空を見上げながら星に名前をつけた。あの星たちは日本では見えなくても今でもちゃんと光ってるはずだよね。
霧の草原。見慣れてきた景色が突然違うものに変わった。神秘的だった。
雲海。刻一刻と姿を変える雲の中に私たちの宿、ゲルが見えた。雲海の中の影と虹、いわゆるブロッケン現象を拝むことができた。何かに呼ばれてるような気がした。
色んな顔をした自然の中でみんなではしゃいで沢山の写真を撮った。笑って泣いて感動しまくった。この私が人前で抱き合って号泣するなんて考えもしなかった。1人で密かに楽しんでたことがみんなと一緒に楽しむものになった。まさに感動が共感に変わった瞬間。私に本当にそんなことが起こるなんて信じられなかった。