「泣けるエピソード3」
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エピソード3 「サッチャン」
増田千賀子さん(パート・47歳・札幌市)
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先生、お元気ですか。M小学校での先生と過ごした三年間、今でも時々思い出します。そうそう、サッチャンを覚えていますか。あだ名は、嘘つきサッチャン。
「お父さんは外国にいっているの」
「家には、大きなピアノがあるの」
今なら笑って流せる小さな嘘が、あのときの私たちには許せなかったんですね。とうとうある日、サッチャンのことが学級会にかけられました。
「嘘をつくのは良くないと思います」
「嘘つきは、泥棒の始まりだって」
「皆に謝って下さい」
サッチャンは真っ赤になって、うつむいていました。私たちは、止まりませんでした。正義感に燃えて良いことをしているつもりだったんです。
そんな時、腕組みをして黙って聞いていた先生が静かに言いました。
「お前たちな、さっきからサッチャンの悪いところばっかり言っているけど、先生は良いところ沢山知ってるぞ」と。先生は、サッチャンの良いところを沢山、沢山話してくれましたね。
それを聞いていた私たちは、なんだかサッチャンが羨ましくなって
「先生、私にも言って。ぼくにも」小さな手が、一斉に上がりました。
先生は結局三十六人全員の一人一人の頭に、大きな手を乗せながら話しかけてくれましたね。
先生を待っている間のドキドキした気持ち、暖かかった大きな手の平の重さ、そして嬉しかった優しい言葉。
学級会の時間はとうに終わっていたけれど、夕焼けを背に、私たちはとても幸せな気持ちになっていました。大きな体で怒ると火山のように怖かった先生、もう一度逢いたいです。
(出展:「心に残るちょっといい話百選」出版:株式会社サクマ )
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香取さん 、感動のエピソードをシェアしてくれてありがとう。オレのところにも「転載してもいいですか?」というメールがいくつも届いている。もちろんOKだ。人はもっと優しくなれる。優しさを配った分だけ自分に返ってくる・・・。
あなたがあなたにならないで、誰があなたになる
相田 みつを