だいぶん近くなったが、全く記憶にないことは確かである。ブルースワットは見ていた。
--
ありがとうございます。1990年代に放送された子ども向けの特撮戦隊シリーズの中から、「椅子に座ると変身する」特徴を持つ番組を改めて調査します。少しお時間ください。
「椅子に座って変身する」90年代特撮ヒーローシリーズ
1990年代の特撮ヒーロー作品で「椅子に座ることで変身する」という特徴を持つものとして、東映メタルヒーローシリーズの「レスキューポリス三部作」が該当します。これらは子ども向けの実写ヒーロードラマで、コミカルというよりは警察やレスキューを題材にしたシリアス路線の作品群です。特に以下の3作品では、主人公が専用の“チェア”や車両シートに座り**強化スーツを自動装着(変身)**する演出が共通の見どころになっています。
特警ウインスペクター (Special Rescue Police Winspector, 1990–1991)
放送: 1990年2月4日〜1991年1月13日、テレビ朝日系(日曜朝8:00)。全49話。東映制作・メタルヒーローシリーズ第9作で、レスキューポリス三部作の第1弾です。
-
概要・世界観: 犯罪や災害から人命を守るために創設された警視庁の特別救急警察隊「ウインスペクター」の活躍を描きます。主人公の香川竜馬(23歳)は、人間代表の隊長で**「ファイヤー」**と呼ばれる赤い強化スーツを装着して戦います。竜馬をサポートするのは黄色と水色の人型ロボット刑事バイクル&ウォルターで、事件現場での人命救助やハイテク犯罪の対処に挑みます。舞台は「1999年の近未来日本」という設定で、科学の発達により凶悪・特殊化する犯罪に特殊部隊で立ち向かうという硬派なストーリーです。
-
変身方法(椅子型装置): 主人公竜馬の変身シーンが非常にユニークで、「専用パトカーの運転席に座り、スイッチを押す」ことでパワードスーツを自動装着します。竜馬は「着化!(ちゃっか、Suit up!)」と掛け声を発し、車内シートにセットされた装置が起動。瞬時に赤い《クラステクター》と呼ばれる装甲スーツ一式が竜馬の体に装着され、「ファイヤー」への変身が完了します。この装置は竜馬専用にチューンされており、他の人間では作動できない仕組みです。変身後は耐熱・防弾能力が飛躍的に向上し、肉体も30倍のパワーに強化されます(ただし装着による負担から活動限界5分の制約あり)。劇中中盤からは、竜馬のパトカー「ウインスコード」自体もSPカードというキー入力で白から赤の「ファイヤースコード」形態に変形し、車両ごと強化される演出も追加されました。こうした**「椅子に座ってスーツ装着」**の変身バンクシーンは本作の大きな見せ場であり、子供たちに強い印象を残しました。
-
制作・シリーズ背景: 原作は八手三郎(東映の共同ペンネーム)。プロデュースは東映とテレビ朝日で、音楽は横山菁児が担当。メタルヒーローシリーズとしては前年までの刑事ロボット路線(ジバン等)に続く作品ですが、人命救助を前面に押し出した「レスキューポリス」路線の第一作として企画されました。放送当時、重厚なスーツデザインや硬派なドラマ展開が人気を博し、以降のシリーズ化につながっています。
特救指令ソルブレイン (Super Rescue Command Solbrain, 1991–1992)
放送: 1991年1月20日〜1992年1月26日、テレビ朝日系(日曜朝8:00)。全53話。ウインスペクターの直接的な続編に当たり、レスキューポリス三部作の第2弾です。
-
概要・世界観: 前作の主人公・香川竜馬がウインスペクター解散後に海外赴任した設定で、その後継組織として日本に新設されたのが「ソルブレイン」です。正式名称は「特装救急警察ソルブレイン」で、引き続き警視庁特別救急部隊として高度化する犯罪や災害に対応します。隊長は西尾大樹という若き刑事で、彼が装着する青い強化スーツ《ソリッドスーツ・ヘビータイプ》のヒーロー**「ソルブレイバー」を中心に物語が展開します。チームには女性隊員の樋口玲子=ソルジャンヌ(赤い軽量スーツ装備)も加わり、前作以上に「人命だけでなく犯罪者の心も救う」**というテーマ性が強調されました。巨大犯罪組織メサイアとの戦いなど連続したストーリー要素も盛り込み、ドラマ性を深めています。
-
変身方法(椅子型装置): ソルブレインでも前作同様に車両の座席を使った自動装着シークエンスがあります。隊長の大樹は愛車「ソルギャロップ」(トヨタ・セラがベースのガルウイング車)の運転席に乗り込み、「プラスアップ!!」の掛け声でスーツ装着を実行します。ソルギャロップ車内にはウインスペクター同様にスーツ装備機構が内蔵されており、着座した大樹の体に瞬時にソルブレイバー用ソリッドスーツが装着される仕組みです。樋口玲子も専用ワゴン車「ソルドレッカー」の車内シートでソルジャンヌのスーツにプラスアップ(変身)しています。このように車の椅子=簡易変身メカとなっており、劇中では車両発進シークエンスと併せてスーツ自動装着シーンが描かれました。装着されるソリッドスーツは前作のクロステクターを改良したもので、防御力やパワーアップ持続時間も向上しています(約5分→7分に延長など)。椅子型変身装置の演出はウインスペクターから継承されていますが、本作では**「プラスアップ」**と呼称を変えており、スーツ装着プロセスによりフォーカスした描写となっています。
-
制作・シリーズ背景: 前作に続き東映・テレビ朝日による制作。主人公ソルブレイバー役の筒井巧や、前作指揮官の正木本部長役・宮内洋などのキャストで話題になりました。主題歌やBGMも前作に引き続き宮内タカユキが担当し、オープニング映像では新しい変身・出動シーンが盛り込まれています。ソルブレインはレスキューポリスシリーズの中で唯一女性ヒーローがレギュラーでスーツ装着者となった作品でもあり、多様な活躍が描かれました。三部作の中盤に位置する本作でも「椅子で変身」というユニークなギミックが踏襲され、視聴者に前作からの継続性を印象付けました。
特捜エクシードラフト (Special Rescue Exceedraft, 1992–1993)
放送: 1992年2月2日〜1993年1月24日、テレビ朝日系(日曜朝8:00)。全49話。レスキューポリス三部作の第3弾・最終作であり、メタルヒーローシリーズ第11作にあたります。
-
概要・世界観: エクシードラフトは「特捜救急警察」とも呼ばれ、前2作の流れを汲みつつ警察・消防・インターポールから選抜された3人で構成された異色のチームです。リーダーで刑事の叶隼人(かのう はやと)が**「ドラフトレッダー」(赤い強化スーツ)に装着変身し、消防隊員の新庄 耕作=ドラフトブルース(青いスーツ)、国際警察の城島拳=ドラフトキース(黄スーツ)の3人で事件に挑みます。環境テロや大規模災害、人類の脅威となる犯罪など高度化・複雑化する様々な危機に立ち向かう**ストーリーで、三部作の掉尾を飾る作品らしくスケールの大きい描写が特徴です。途中から強化スーツ「シンクレッダー」へのパワーアップや前作キャラのゲスト出演もあり、レスキューポリスの集大成的内容になっています。
-
変身方法(椅子型装置): エクシードラフトでも主人公の変身に車両シートを用いた自動スーツ装着ギミックがあります。ただし前2作と異なり、リーダーのみがその装置を使用し、他の隊員は手動装着という設定になりました。隼人隊長は四輪駆動パトカー「スクラムヘッド」の運転席にて、特殊キー《アクセスロックS》を差し込み**「実装!」の号令で変身プロセスを開始します。すると運転席シートが後部へスライドしながら隼人の体に自動でドラフトレッダー用スーツ(トライジャケット)を装着していきます。約10秒ほどで赤いスーツとヘルメットが完全に装着され、ヒーローに変身完了する流れです。このチェア型装着システム**は前作までと同様ですが、隼人以外の2人(耕作・拳)はスクラムヘッド後部の車載ラックから自分のスーツケースを取り出し、自力で装着(実装)する描写になっています。結果として、リーダーの変身シーンにのみ自動装着チェアの演出が用いられ、チームメンバー内でも差別化が図られました。物語後半では隼人が更なる強化スーツ「シンクレッダー」に実装する展開もありますが、こちらも同じく車内シートで装着する形式です。エクシードラフトは三部作の総決算として変身チェア演出を踏襲しつつ発展させた作品と言えるでしょう。
-
制作・シリーズ背景: 東映・テレビ朝日によるレスキューポリス最終作で、主人公の叶隼人役には影丸茂樹が起用されました(影丸氏は翌年の『ジャンパーソン』にも主演)。主題歌は前作に続き宮内タカユキが熱唱し、スーツアクターにも高岩成二・横山一敏ら当時のベテランが参加しています。レスキューポリス三部作を通じ、**「ヒーローが基地やビークルの椅子に座って装甲スーツを装着する」**という変身方法は一つの定番となりました。本作放送終了をもって一連のレスキュー路線は幕を下ろし、メタルヒーローシリーズは翌年からロボット刑事もの(ジャンパーソン)や宇宙刑事の流れを汲む路線へと移行していきます。
その他の該当例と補足
-
スーパー戦隊シリーズ(1990年代): 調査した範囲では、90年代の戦隊ヒーロー(例:ジェットマン、ジュウレンジャー、メガレンジャー等)に「椅子に座って変身」という演出は見当たりません。戦隊ヒーローは腕輪や携帯電話型の携行アイテムで変身するのが通例で、基地の装置に座るタイプの変身シーンは確認できませんでした。
-
円谷プロ作品: 同時期のウルトラマンシリーズ(ウルトラマンティガ他)や円谷特撮にも、椅子を使った変身バンクは存在しません。電子戦隊デンジマンのように基地の椅子から出撃する描写や、電光超人グリッドマン(1993年)のようにコンピュータ端末を介した変身はありましたが、「座ること自体が変身のトリガー」になるケースはありません。近年ではNHKのヒーロードラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』(2021年)で車いすのヒーローが登場し話題になりましたが、これは放送年代が2020年代でありご質問の90年代作品には該当しません。
-
メタルヒーローその他: 90年代メタルヒーローには上記レスキューポリス3部作の他にも様々なシリーズがあります。その中でブルースワット(1994)は雰囲気のシリアスさこそ近いものの、変身方法は自動装着ではなく実際に装甲スーツを着込む(手動装備)スタイルでした。例えば主人公ショウは戦闘スーツ「コンバットスーツ」を自ら装着しており、椅子型の変身装置は使用しません。このように、メタルヒーローでも作品ごとに変身手法は異なりますが、「椅子に座って変身」演出が顕著なのはレスキューポリス三部作と言えるでしょう。
以上の調査から、1990年代の特撮ヒーローで「椅子に座ることで変身する」作品の代表格は**『特警ウインスペクター』、『特救指令ソルブレイン』、『特捜エクシードラフト』の3シリーズでした。それぞれ子ども向けながらシリアスなドラマ性を持ち、変身シークエンスにハイテクな椅子型装置を取り入れたユニークな作品です。これらは東映・メタルヒーロー**に分類され、視聴者の記憶に残る特撮ヒーロー番組として今なお語り継がれています。
参考資料: ウインスペクター・ソルブレイン・エクシードラフト各Wikipediaおよびメタルヒーロー関連情報など。椅子型変身シーンの描写については当時の玩具解説やブログ記事も参照しました。上記3作品以外で該当するものは調査時点では確認できませんでした。
20250809 8:29 一般公開








