行為で得られる情報を言葉に照射する際に、どうしても情報が抜け落ちてしまうからだ。
更にいうなれば、言葉から行為を正確に復元することは難しいからだ。言葉から復元される行為は行為に分布があるとすれば、その分布の平均値を復元することになる。或いは、人によって、その分布は異なるのが常だろう。
多層的な分布を一つの分布に束ねかつ分布の平均値を表したものがおそらく言葉であるなら、その言葉の受け手はその言葉を無意識のうちに平均値から一つの分布を仮定し、そこから複数の多層的な分布までを復元している。なので、コミュニケーションというのは成り立つ。
ただ、それは分布が単純な形をしている現象や行為にのみ可能なケースであって、そうでないものはたくさんあるように思える。
体験した現象や行為の分布をわざと歪める為に言葉を使うこともあり得る。
2025/05/23 8:26 一般公開