ウラジミール・ナボコフの原作をスタンリー・キューブリックが映画化したもの。
キューブリックは、アイズ・ワイド・シャット、シャイニング、時計仕掛けのオレンジを見た事あるけど、これが一番、ピンと来なかった。
あらすじは以下の通り。
自分の青春期に一目惚れした女の子が忘れられないまま、時が経ち、似たような年齢のロリータに再び興味を持つおじさん。おじさんはロリータの母親の未亡人と結婚。未亡人の悪口を日記にこっそり書いていたが、未亡人に日記を見つかってしまう。未亡人はショックのあまり、家を飛び出して、そのまま、車に轢かれて死ぬ。
おじさんはサマーキャンプに行っていたロリータを迎えに行き、そのまま、ロリータを連れて放浪の旅に出る。
ロリータを連れ回すが、ロリータにも振り回されるおじさん。やがて、ロリータに接触を試みる別の男が。
ロリータが病気で入院している間に別の男がロリータを連れておじさんの元から逃亡。
数年後、ロリータからおじさんに、妊娠してるけど、お金無いから助けてと手紙。
おじさん、のこのこ会いに行く。
連れ去った男とは別の男と暮らしてるロリータ。ロリータから事の真相を聞かされ、ロリータにお金をあげた後、ロリータを連れ去った男を殺しに行くおじさん。
あらすじはだいたいそんな感じだ。
原作はおじさんの独白で綴られている。
それがとにかく、気持ち悪い。
途中で耐えられ無くなって、全部読めなかった。
ロリータ、我が命の光、我が腰の炎、我が罪、我が魂。ロ・リ・タ、舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩めにそっと歯を叩く。ロ。リー。タ
うん、実に気持ち悪い。
今回、初めて結末まで見たが、騙されて結婚した未亡人が一番可哀想だと思った。
亡くなった夫の写真の前で後悔の言葉を口にする未亡人。
そんな未亡人を騙すおじさんなのだから、普段の生活の色々な部分で、ロリータがおじさんを選ばない理由が何かあったに違いない。
何でこういうおじさんってパパ活で満足出来ないんだろう?迷惑なんですけど?
そんな事、説明せずとも皆さんご存知かと思うが、日本のロリコンブームの火付け役となったのは、吾妻ひでおの同人誌「シベール」
要するに、二つ前に紹介した「シベールの日曜日」のシベール。
日本のロリコンは、ロリータよりシベールが好きだと思う。
源氏物語で言えば、ロリータが朧月夜で、シベールが紫の上。