フェデリコ・フェリーニ「カビリアの夜」 | 記録(G)

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ザンパノに捨てられたジェルソミーナが、死なずにザンパノが糞男だと気づいて、夜の女として、強く逞しく生きていく話。

じゃないんだけど、ジェルソミーナを演じていた女優さんが、カビリアを演じている。

なので、糞男に捨てられて、性格が変わり果てた女だと思って見ることも出来る。源氏名がカビリアで、本名はジェルソミーナでしょ。

ザンパノが涙した海とカビリアが突き落とされた川は繋がってるんですよ。

フェリーニは天才かもしれない。

本当に、続編作っちゃったら、陳腐だし、鬱陶しいけど、演じる人が同じだけなら、別作品として基本解釈できるし、もしかしての部分で想像が広がる。

男性は不器用な自分にどんな時もついて来てくれるジェルソミーナみたいな女が好きなのは分かりますよ?

ですけど、自分が死ぬってなったら、流石に我に帰って、あ、もうこの男いいわ、って白痴の振りは打ち止めにしますよ。

そこからは、よりまともな男を求めて失敗を繰り返していく。

そんな話。

カビリア、毎回、男見る目無さすぎでしょ?って笑って見ることもできるけど、彼女が元々、ジェルソミーナだと思えば、めちゃくちゃ成長してるでしょ?

そのうち、めちゃくちゃ良い男に巡り会えると思う。