何か急に思い出したので書きます。
私のファーストキスは保育園のお昼寝の時間に、横に寝ていた男性に奪われました。
あ、語弊がありますね。相手は隣に寝ていた男児です。
私もその男の子もお昼寝の時間に寝ないなんて、なかなかの不良ですよね。
あ、昔は悪かった自慢はやめますね。
寝つきが悪かったくらいの悪さに留めておいてあげます。
みんなびっくりしちゃうから。
とりあえず、眠れないなと思って寝返りを打ったら、その子が私を見つめていたんですね。
それで、彼の顔が近づいて来て、ほっぺにキスして来たんです。
はい、結論。めちゃくちゃ気持ち良かったです。
気持ち良すぎて、帰って母親に報告したら、風呂場まで引っ張っていかれて、その場で怒られながらシャワーを浴びさせられました。
めちゃくちゃ怒っていました。
おばあちゃんが、そんなに怒らなくても、となだめていたのを覚えています。
その後、保育園で私はそのキスして来た男児を意識するようになってしまいました。
あの時のとろけるような高揚感、忘れられない……!
しかし彼はたぶん、私が好きだったからキスした訳ではなくて、キスしたいからキスしてみただけなんですよね。
私と違って彼にその後変わった様子はありませんでした。
人の気持ちってままならないものですね。
追いかけても、手に入ることは決してない……!
いや、あなたが求めたのは気持ちじゃなくて、気持ち良さなのでは?
今回は人生で一番モテた瞬間のお話でした。
さよなら、さよなら、さよなら。