様々な血液疾患の治療として造血幹細胞移植を受けた場合には、免疫力が長期にわたって低下するため、多くの方が保有している水痘・帯状疱疹ウィルスが活動を再開し、帯状疱疹に非常にかかりやすくなることが問題とされてきました。また、造血幹細胞移植を受けていない一般の方でも、免疫力が低下した場合には水痘・帯状疱疹ウィルスが活動を再開し、帯状疱疹を発症しやすいことが知られています(なお、帯状疱疹の症状、治療、予防法、発症しやすい年齢、帯状疱疹後神経痛等に関して、FNNプライムオンライン「帯状疱疹は発症3日以内の治療が大事!放置すると失明や顔面神経麻痺の恐れも…原因や予防法を専門医が解説、週刊朝日2022年8月17日「『呼吸するだけで痛い』帯状疱疹は治療の遅れに注意 虫刺されと勘違いも」、
参照)。
なお、帯状疱疹後神経痛のつらさを伝えるものとして、オーシャンブリッジ高山のブログ 病気(帯状疱疹後神経痛)、婦人公論2021年1月8日「ハイヒール・モモコ 『帯状疱疹後神経痛でマスクが痛い。更年期にも翻弄されて』」などがあります。
現在における帯状疱疹の流行を受けて、最近、多くの自治体が任意予防接種である帯状疱疹の予防接種費用を助成するようになり、その数は2023年7月の段階で254市町村に達し(読売新聞2023年8月3日「(東京版)帯状疱疹ワクチン、助成35区市町村に急増 都補助が後押し」)、その後も増えています。
帯状疱疹の予防接種は、年齢的に帯状疱疹を発症することが多くなる50歳以上の方にとって特に重要であり、そのため、50歳以上の方は帯状疱疹の任意予防接種を受けることが推奨されています。このような現状に鑑み、50歳以上の方を中心として帯状疱疹の予防接種費用助成事業が多くの自治体によって実施されること、さらには、国によるその定期接種化を希望します。
そこで、以下においては、血液疾患とは直接の関係はないものの、全国で帯状疱疹の予防接種の費用助成を行っている自治体、これから行う予定である自治体についてネットで確認できたものですが、これにリンクすることにしました。
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秋田県
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茨城県
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群馬県
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