2022年2月10日に、造血幹細胞移植情報サービスの骨髄バンク集計のサイトが更新され、2022年1月における骨髄バンクのドナー登録の状況が明らかにされました。なお、2022年2月15日には骨髄バンクのサイトが更新されたということであり、骨髄バンクの資料の方が時系列的にデータが出ていて参考になるので、骨髄バンクの骨髄バンク事業の現状とMONTHLY JMDPの方にリンクします。

 

 骨髄バンク事業の現状(2022年1月末現在)【速報値】

   MONTHLY JMDP 2022年2月15日号

 

 これによると、新型コロナ感染症、特にオミクロン株の若い方の間での爆発的な感染拡大が起こった影響から、2022年1月に骨髄バンクのドナー登録を新たにされた方の数は2,452人とやや少な目でした。それでも、1月の登録者としては、2015年と2016年よりも多くの方が登録をされていることがわかります(骨髄バンク事業の現状(2022年1月末現在)参照)。他方で、定年等による登録の取消は2,635人とこちらの方が比較的多かったため、有効なドナー登録者の総数は183人の純減となり、388,482人となりました。登録された場所については、骨髄バンクのMONTHLY JMDP2022年2月15日号によれば、献血ルームが845人、献血並行型集団登録会が1552人、その他が55人となっています。

 

また、骨髄バンクを通じた非血縁者間の移植は78件行われていることがわかります。他方で、さい帯血バンク集計によれば、同じ2022年1月にさい帯血移植の方は100件と相対的に多く行われていることがわかります。

 

  新型コロナ感染症の感染者が急拡大している中で、これだけの方が骨髄バンクのドナー登録をして下さり、また、移植件数もそれなりに行われたことは注目すべきであり、新規にドナー登録してくれた方、関係者の方々やボランティアの方々には、心より厚く御礼申し上げます。

 

 続いて、都道府県別登録者状況(令和4年1月末速報値)により、新規登録者の方が多かった都道府県を順に挙げておきます。なお、前月と同様に、カッコの中に20歳未満の若い登録者の方の数を示しました。

 

第1位 東京都-336人(27人)

第2位 大阪府-300人(27人)

第3位 神奈川県-191人(7人)

第4位 埼玉県-132人(3人)

第5位 千葉県-98人(5人)

第6位 広島県-89人(1人)

第7位 愛知県-85人(4人)

第8位 沖縄県-81人(55人)

第9位 福岡県-78人(4人)

第10位 京都府-77人(3人)

第11位 兵庫県-74人(3人)

第12位 北海道-70人(4人)

第13位 宮城県-58人(2人)

第13位 滋賀県-58人(4人)

第15位 岐阜県-50人(0人)

第16位 富山県-47人(0人)

第16位 岡山県-47人(5人)

第18位 佐賀県-41人(0人)