本ブログでは、第1世代のTKI(チロシンキナーゼ阻害薬)であるグリベック(イマチニブ)を中止する第二段階の臨床試験の結果について、2020年3月の記事であるTKIの服用を中止してもCMLの無治療寛解を維持できるかを試した第2相治験の結果についてにおいて、佐賀大学の木村晋也教授が中心となって大規模に行われた日本の臨床試験の結果を詳細に示した英語文献などによって、言及したところです。もっとも、この点に関して、自分は医者ではないし、CMLの患者でも専門家でもなく、そもそもこの問題に関して情報を提供するなどの資格は全くないことをお許し頂きたいのですが、アメリカの国立がん研究所(National Cancer Instutute)のブログにおいて2020年12月15日に書かれた記事として、第2世代までのTKIのどれかを3年間以上服用し、かつ、2年間以上深い分子遺伝学的奏功(DMR)に達している、治験に参加した患者さんの65%の方が、TKIの中止によって無治療寛解を維持し、生活の質を高めたことを示す、重要な記事が出ていると思ったので、以下にリンクを張ることにしました。
上記のアメリカの記事の全文については日本語訳もあり、それを直リンクすることは可能ですが、そのリンク先をクリックすると、医療関係者しか読めないような形ででてきてしまいます。そこで、Googleの検索機能で「TKI 中止 治験」と入力して検索した画面のところにある「CMLの一部で治療中止は安全、QOLも改善、米国立がん…」のところをクリックすると、医療関係者しか読めない部分も含めた形で日本語に翻訳された記事の全文を読むことができますので、このグーグルの検索画面にリンクします。
また、この治験の代表責任者であるウィスコンシン医科大学のEhab Atallah教授と検査機器を扱うBio-Rad社のCarolyn Reifsnyder部長による、この治験の結果について、医療関係者以外の方にも程度わかるような形で書かれた英語の論文が2021年1月にネット上で公開されており、一般の方向けに図表や専門用語の説明もあってとてもわかりやすいと思ったので、これにもリンクをします。
また、この治験=LASTの責任者であるAtallah教授に対するインタビューに基づく一般の方の学習用の記事もあり、この治験の背景などが示されていて、英語ですが、内容的には比較的わかりやすいので、これにもリンクをします。