昨日の5月11日に、日本赤十字社が運営する造血幹細胞移植情報サービスのサイトの中の「骨髄バンク集計」の部分が更新され、2020年4月30日現在の時点での骨髄バンクのドナー登録の状況が公表されるに至っています。そこで、造血幹細胞移植情報サービスの「骨髄バンク集計」の部分にリンクをします。また、現在、骨髄バンクのサイトでも、2020年4月末時点での骨髄バンク事業の現状が公表されているので、これにもリンクします。

 骨髄バンク集計 2020/4/30現在

 骨髄バンク事業の現状(2020年4月末現在)

 

 これらによると、新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛の影響が大きいために予想されたことではあったのですが、2020年4月における新規のドナー登録者は873人と例年に比べ相当に少なかったことがわかります。その結果、4月に定年などにより登録が取消しとなった方が2,044人あったことから、ドナー登録者は1,171人の純減となり、4月末時点におけるドナー登録者の累計は、528,798人となりました。一方、この4月に骨髄バンクを通して行われた移植の件数は、89件の移植が行われたことがわかります。

 

 新型コロナウイルス感染症の急速な拡大という困難な時期であったにもかかわらず、全国においてなお873人もの方が骨髄バンクへのドナー登録をして頂いたこと、それから、89人もの方が実際に造血幹細胞を善意で提供して頂いたことに対して、患者の一人として、心から感謝いたしたいと思います。

 

 大変に困難な時期であるにもかかわらず、愛と勇気をもってドナー登録をして下さった方、ドナー登録、本当にどうもありがとうございます。!!

 また、大変に困難な時期であるにもかかわらず、病院に入院して骨髄や末梢血幹細胞を提供して頂いた方、本当にどうも有り難うございます。!!

 

 次に、骨髄バンクの都道府県別登録者数(2020年4月末現在)によって、いつものように、登録者の方が多かった都道府県を順に挙げて行くと、4月は、東京都の新型コロナウイルス感染症の患者が急激に拡大した時期にあたったことから、東京都が第1位ではなく、同様に感染者数が多かった大阪府が第1位であり、合計110人の方に登録して頂くことができました。大阪府も新型コロナの感染者が多く、外出制限があった中で110人もの方にドナー登録をして頂くことができ、他の都道府県と異なり、大阪府の登録者の方は24人の純増を確保しました。このような大阪府における努力は本当にありがたいです。以下、第2位は東京都で85人、第3位は神奈川県で55人、第4位は千葉県で54人、第5位は愛知県で42人、第6位は北海道で39人、第7位は岡山県で38人、第8位は埼玉県で37人、第9位は宮城県と京都府でそれぞれ33人の方に登録して頂くことができました。

 

 4月は、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言に基づく外出制限の影響によってドナー登録された方が例年に比べて少なかったはやむを得ないと思います。ただ、5月中旬以降は、緊急事態宣言の解除により、新型コロナウイルス感染の少ない地域を中心にして、ドナー登録が前のように行われるようになることを切に願っています。