厚生労働省によって、毎年10月1日~31日は、「骨髄バンク推進月間」及び「臓器移植普及推進月間」と定められています。そのため、10月は、「骨髄バンク推進月間」であることを理由に、多くの都道府県又は市区町村によって骨髄バンクのドナー登録推進のための様々な取組みが行われています。そこで、ドナー助成制度を有する自治体のホームページや広報における、登録ドナーの方はその自治体の定める助成が受けられることに言及しての、ドナー登録の協力へのお願いやドナー登録の必要性の指摘にリンクしてみたいと思います。
まず、自治体の広報において、骨髄バンク推進月間であることに言及して、一人でも多くの方のドナー登録の必要があることなどを指摘し、ドナー登録への協力をお願いしつつ、当該自治体にはドナー助成制度があり、登録後に骨髄等を提供すれば(又は一部の自治体では最終同意をすれば)助成の要件を満たす限り一定の助成が受けられることに触れているものとして、以下のものが挙げられます。
一方、当該自治体にはドナー助成制度があるにもかかわらず、単にドナー登録のお願いなどをするにとどまり、その自治体にドナー助成制度が存在することに言及していないものも、相当数存在します。しかし、これでは折角その自治体にドナー助成制度が存在しているのに、その情報が市民の方に提供されない点で、登録を推進する効果が弱く、効果的な広報という観点からみて問題があると思います。というのは、自分の住む自治体にドナー助成制度があり、骨髄等を提供した場合にその自治体の助成を受けられるということは、その自治体の住民の方がドナー登録する方向で検討する際の一つの考慮要素であることは間違いないと思われるからです。
実際にも、多くの自治体では、ホームページや広報・チラシにおいて、当該自治体にドナーさん助成制度があることに言及し、あるいはホームページ上でリンクした上で骨髄バンクへのドナー登録の呼びかけや登録、協力のお願いを行うという方法がとられており、このような形で両方を結び付けての広報活動が、骨髄バンクへの登録を促進する上で効果的ではないかと思います。
当該自治体にドナー助成制度があることに言及した上での骨髄バンクへの登録・協力の呼びかけは、様々な形で行われていますが、以下では、まず、広報において、当該市区町村には骨髄バンクに登録しているドナーの方を支援するドナー助成制度があることに言及した上で、一人でも多くの方が骨髄バンクに登録することが必要であり、求められていることを述べたり、登録等のお願いをしたり、あるいはドナーの方の体験談を挙げて登録・提供に対する不安を解消しようとしているものなどにリンクします。
佐井村(広報さい2018年11月号13頁) 命のボランティア、ドナー登録にご協力してください
平川市(広報ひらかわ2017年5月号9頁) 骨髄バンクへのドナー登録をお願いします
平川市(広報ひらかわ2019年2月号15頁) 骨髄ドナー支援事業を実施しています
飯豊町(広報いいで2017年1月号21頁) 骨髄移植とドナー助成制度
矢吹町(広報やぶき2019年4月号9頁)矢吹町骨髄移植ドナー支援事業助成金の交付制度が始まりました
栃木市(広報とちぎ2015年8月号4頁) 「骨髄移植ドナー支援事業」の開始
那須町(広報那須令和元年5月月号11頁) 命のボランティア ドナー登録
安中市(お知らせ版あんなか平成29年10月15日号1頁) 安中市骨髄移植ドナー助成事業
明和町(広報明和2018年12月号2-3頁) あなたの善意で救える命があります
潮来市(広報いたこ2017年9月号10-11頁) 潮来市骨髄移植ドナー助成事業のお知らせ
牛久市(広報うしく2018年1月15日号4頁) 献血&ドナー登録会 献血にご協力ください!
大洗町(広報おおあらい2017年10月号7頁) 命が救える身近なボランティア 献血と骨髄バンクドナー登録にご協力ください
高萩市(市報たかはぎ2018年11月号15頁) 骨髄バンクドナーの登録にご協力をお願いします。
ひたちなか市(市報ひたちなか平成30年5月10日号3頁)~骨髄バンクにご登録ください~
鉾田市(広報ほこた平成30年12月号5頁) 献血会場で骨髄バンクドナー登録会を行います
ときがわ町(広報ときがわ2014年12月号17頁) 骨髄等の提供(移植)を行った方(ドナー)へ助成金を交付します
大多喜町(広報おおたき2020年2月号24頁) ドナー登録にご協力ください
茂原市(広報もばら2019年4月1日号11頁)骨髄移植ドナーに助成金を交付します
中野区(中野区報平成29年4月10日号16頁) 骨髄移植ドナーへ助成金を交付します
中野区(中野区報平成31年4月20日号13頁)骨髄移植ドナーへの助成金をご利用ください
松田町(広報まつだ平成30年5月1日号6頁) 骨髄移植ドナー支援事業を開始
加茂市(広報かもお知らせ版平成29年3月15日6頁)命のボランティア、ドナー登録
加茂市(広報かもお知らせ版平成30年3月15日4頁)命のボランティア、ドナー登録
胎内市(市報たいない2015年10月1日号27頁) 骨髄バンクドナー登録のお願い
胎内市(市報たいない2016年10月1日号22頁) 骨髄バンクドナー登録のお願い
燕市(広報つばめ平成25年8月1日号4頁)顔も知らない誰かのためのわたしの選択
燕市(広報つばめ平成30年12月1日号14頁)献血・ドナー登録にご協力ください。
新潟市(市報にいがた2017年10月1日号2頁) 骨髄バンクに理解を
北方町(広報きたがた2017年8月号16頁) 骨髄移植ドナー等助成事業を開始します
垂井町(広報たるい2019年5月号20頁) 骨髄移植ドナー等助成事業が始まります
飛騨市(広報ひだ2017年7月号14頁)骨髄等ドナー支援事業
名古屋市(広報なごや平成29年4月号2頁)骨髄バンクドナー等助成金事業を開始します!
湖南市(広報こなん2017年1月号23頁) 骨髄移植ドナー助成金を交付します
福山市(広報ふくやま2019年4月号21頁) あなたのドナー登録を待っている人がいます
益田市(広報ますだ平成27年6月号29頁) なんでも骨髄バンク
香南市(広報こうなんNOW2018年4月号28頁) あなたが救える命がある 命のボランティア
大木町(広報おおき平成31年4月号7頁) 骨髄バンク登録にかかる骨髄移植ドナー補助
八女市(広報やめ2019年4月号13頁) 骨髄・末梢血幹細胞の提供者に助成金を提供します
佐伯市(市報さいき2019年4月15日号7頁) 骨髄バンクのドナー登録にご協力を!
えびの市(広報えびの2016年10月号9頁) あなたの登録が命をつなぐ
三股町(広報みまた平成29年11月号2頁) 未来をつなごう~ある日、骨髄バンクのドナーになった~
都城市(広報都城2014年6月号2-3頁) 命のボランティア ドナー登録は2mlの採血から
都城市(広報都城平成29年8月号10-11頁) 命をつなぐボランティア
また、次に掲げるのは、自治体が作成したチラシやリーフレットにおいて、骨髄バンクへのドナー登録への協力のお願いや骨髄バンクのドナー登録者(特に若い登録者の方)を増やす必要があることなどを述べるとともに、当該自治体にはドナー助成制度があることに触れ、その助成の内容を説明しているものです。
瑞浪市 骨髄ドナーの登録のお願い、瑞浪市 『骨髄移植ドナー支援奨励金事業』を実施しています
伊勢市 伊勢市は骨髄移植ドナーとなった市民とそのドナーが働く市内の事業所を応援します
益田市 骨髄バンクに登録ください! 骨髄提供(ドナー)支援事業
次に、市町村のホームページの中には、骨髄バンクのドナー登録を増やす必要があることを指摘して、登録への協力のお願いをしつつ、当該市町村には、登録をして、ドナーとなった方へのドナー助成制度があることを述べたり、ドナー助成制度の内容を説明したサイトにリンクしているものがあるので、これらのサイトにリンクします。
ときがわ町 骨髄等の提供(移植)を行った方(ドナー)へ助成費を交付します!
宮代町 宮代町骨髄移植ドナー助成費の交付事業が始まりました。
習志野市 骨髄バンクのドナー登録をお願いします~一人でも多くの命を救うために~
笠岡市 笠岡市骨髄・末梢血幹細胞ドナー等助成金制度のお知らせ
なお、ドナー登録のお願いとドナー助成制度の内容を示したサイトへの誘導を行っている自治体のtwitterでの発信として、目黒区の目黒区では、骨髄ドナー(提供者)などへの助成金支援事業を行っています、東大和市の東大和市 骨髄移植ドナー支援事業助成、広島市の有給の休暇制度を利用できない骨髄ドナーに対し助成金を交付します、柏市保健所の骨髄ドナー助成、取手市の骨髄移植ドナー支援事業助成金を交付します、台東区の平成29年4月 骨髄移植ドナー等支援事業助成金交付開始などがあります。
県のサイト又は広報誌においても、骨髄バンクへのドナー登録の必要性や登録への協力のお願いに加えて、県内の市町村でドナー助成制度が設けられていことやその市町村名を示すなどして、登録を推進する上で効果が考えられるものとして、以下のものがあります。
香川県(THEかがわ平成30年5月号7頁)救われる命をより多く 骨髄提供にご協力を