日本骨髄バンクでは、現在、造血幹細胞移植の方法として世界的には多数を占める末梢血幹細胞移植の方を推進し、それによってドナーさんの入院負担を減らし、また、(手術室や麻酔医を要しないために)移植までの期間を短縮しようとする方向にあるようですが、ドナーさんにとっての末梢血幹細胞の提供の方法の安全性-特に長期の安全性-に関する正確な情報が十分に提供されていないのではないかという問題を繰り返して指摘しました。今日は、少し観点を変えて、移植を受けた患者さんにとってどちらの移植方法がよりよい生活の質が得られるのかという点について、米国のフレッド・ハッチンソン・がんセンターで調査した結果についての2016年の報告に関する記事があり、一つの資料として参考になると思うので、まずこれについてリンクします。
なお、この記事については、海外がん医療リファランスにおいて日本語で概要が訳されているので、それについてもリンクします。