これまで骨髄バンクドナーの体験を書いたブログの記事を本ブログで何回かに分けてリンクしてきました(これらは、本ブログ9月11日付の20歳の時に骨髄液を提供したドナーさんの体験談にまとめてあります。)。しかし、いずれも男性のドナーさんによる体験記であり、女性のドナーさんによる体験を記録したものではないという問題がありました(なお、新聞記事で女性のドナーさんの体験-特に、ドナーとして最終同意するまでの経緯-を述べたものを本ブログで取り上げたことがあったのですが、この新聞記事は削除され、無料で読むことはできません。そこで、この度、この新聞記事を別に入手し、本ブログ2017年12月11付記事骨髄バンクを通じての骨髄ドナーの体験記(3)を修正し、この女性のドナーさんの体験と意見を再びみられるようにしたので、参照して頂ければ幸いです。)。女性の方でドナー登録しようかどうか考えておられる方や若い頃にドナー登録された女性の方にとって、やはり同性である女性の方の体験記が最も身近で、参考になると思いますので、以下に、女性の骨髄バンクドナーさんのブログにおける体験記で、登録の時から順を追って大変詳しく書かれ、読みやすく、大いに参考になると思ったものを二つリンクすることにします(その他にもブログで心あたたまる体験記があったのですが、残念ながら今は見つけることができませんでした。)。
この二つのブログにおけるドナー体験記の特徴の一つとしては、いずれも比較的新しく、2011年に骨髄バンクドナーさんについても末梢血幹細胞移植の方法が認められた後でドナーとして選定されていることから、末梢血幹細胞移植の方法ではなく、骨髄移植が選ばれた理由が書かれていることが挙げられます。
すなわち、最初のkokoroさんが書かれた「骨髄ドナーになりました」では、真ん中近くのところで、「今回、患者さん側は骨髄提供を望んでいました。私自身も、末梢血幹細胞採取はちょっと抵抗がありましたので、骨髄採取で同意しました。」と書かれています。したがって、このケースでは、患者さんの側が骨髄提供を望んでいて、ドナーさんも末梢血幹細胞採取に抵抗があったことから、骨髄液提供の方法が選ばれたということができます。実際にも、日本では、患者さん(実際には患者さんの立場でどちらの方法を希望するのかを述べる病院)が骨髄液の提供を希望することが多く、ドナーさんもどうしても末梢血幹細胞移植でないといやだという方は少ないことから、結果として骨髄移植の方が選ばれる場合が多数を占めている(2018年8月末の時点で、末梢血幹細胞提供は累計でも540件しかない)といえるようです。
また、ほんわかおかんさんが書かれた「骨髄ドナー体験記録」では、2018年6月4日の骨髄バンクのコーディネーター・ドナー確認検査とはの部分で、採取を行う病院の医師のチェックによって片方の腕の血管が細すぎるため、末梢血幹細胞採取の方法は適応外とされたことが、骨髄液の提供になった理由として挙げられています。このように、末梢血幹細胞採取には骨髄移植にはない条件がいくつか付けられており、その条件を満たさなければ、選択の余地はなく骨髄液の提供の方法で移植が行われることになります。
kokoroさんも、ほんわかおかんさんも、骨髄バンクのドナーさんとして入院・全身麻酔をして貴重な骨髄液を提供し、移植の必要な患者さんのために命のバトンを渡してくれただけでなく、大変詳しくてわかりやすい体験記を書いてくれたことに対して、一人の患者として心よりお礼申し上げます。ありがとうございます!
追記1-2019年2月18日に、2017年に骨髄バンクへの登録から10年後に適合通知が来て、骨髄を提供された1歳のお子さんがおられる女性の方の詳しい体験記が、その方のブログ「かあさんは雨女」に掲載されましたので、このブログの記事にもリンクさせて頂きます。この体験記も非常に詳しく、わかりやすく書かれており、参考になります。
かあさんは雨女2019年2月18日「骨髄バンクドナーとして、骨髄提供した話」
追記2-2019年2月19日に開設されたということで、まだ開設されて間もないブログですが、女性の方の骨髄提供の体験記として、以下のブログも出されています。
どうもありがとうございます。