TC4049BとTC4050Bは、東芝(Toshiba)などが製造しているCMOSロジックICで、主にレベルシフターバッファインバータとして使用される。

  • 広い電源電圧範囲:3V~15Vで動作

  • 高インピーダンス入力

  • CMOSレベル互換

  • レベルシフター用途に最適

  • 出力電流が比較的大きい

  • 入力電圧はVDDを超えても許容される設計(最大20V程度まで)

機能 TC4049B TC4050B
出力          反転(NOT) 非反転(バッファ)
用途      レベルシフター、     インバータ レベルシフター、バッファ
論理      入力を反転して出力 入力をそのまま出力

1. レベルシフターとして使う

CMOS IC間で電源電圧が異なる場合(例:3.3Vマイコン → 5Vロジック)、レベル変換が必要になります。

  • 入力は高耐圧設計なので、入力側のVDDより高い信号を直接受けられる。

  • そのため、3.3V系と5V系の間で簡易的な電圧変換が可能。

例:

  • 3.3V マイコン → TC4050B → 5V ロジック入力
    (TC4050Bに5Vを供給すれば、出力が5Vロジックになる)


2. インバータ/バッファとして使う

TC4049B(インバータ):

  • デジタル信号の反転

  • 発振回路やパルス生成回路などでも使用

TC4050B(バッファ):

  • 信号の電流ドライブ能力強化

  • 長い配線や容量の大きい負荷にドライブさせる


3. 信号整形

  • スイッチのチャタリング除去

  • 波形整形(シュミットトリガーではないが、使い方次第で)


4. 発振回路の構成(TC4049B)

インバータとRC回路を組み合わせて矩形波発振器として使えます。




回路例


⚠️ 注意点

  1. 入力端子を浮かせない
     → CMOSの特性上、入力が浮くと不安定になります。

  2. シュミットトリガーではない
     → ノイズが多い信号の整形には別のIC(例:74HC14など)を検討してください。

  3. 入力電圧 > Vccが可能
     → 最大20Vまでの入力を許容。ただし、絶対最大定格は確認してください。

よくある応用

  • ArduinoやESP32(3.3V) → 5V TTLへの信号変換

  • 矩形波発振器

  • LED点滅回路(トランジスタと組み合わせて)


まとめ

用途 TC4049B TC4050B
インバータが必要なとき    ✅  ❌
単純なレベル変換    ✅  ✅
バッファで電流強化    △(反転する)
発振回路構成    ✅