■脱・研修屋!(2) 人事/人材育成部門という恵まれた環境
私自身、人材育成部門で働いてきた経験の中で「こんなに素敵な部署はなかなかないぞ」と思ってきました。
多くの企業において人材育成部門は人事部門に属しています。人事と言えば社内の人と組織を掌握している部署とも言えます。掌握というのが言いすぎであったとしても、社内のあらゆる人と部門につながっている部署です。
まさに、組織のハブ的ポジション。
そう、ハブとして捉えるんです。
そうするとおもしろいことがわかります。
人事を考えるとわかりやすいのですが、部門Aで人が足りないとなれば人事が調整して部門Bと部門Cから人を工面して部門Aに異動させたりしますよね?
つまり、社内の人と組織に関わる情報を把握して、問題解決をしているわけです。「人と組織」の。
であれば、部門Aで足りない知識やスキルを人事が調整して部門BやCにつなげて共有してあげてもいいですよね?そういうことを人材育成の部門が、人と組織の成長/スキルアップのためにやってもいいのではないでしょうか?
組織が出来ると壁が出来ます。これはもうしょうがない。高さや厚さの違いはあれど、壁というか境界めいたものが生まれてしまうのはやむを得ないんだと私は納得しています。人間ってそういう生き物なんでしょう。
そうすると組織に何が起こるか。壁と壁の間に隙間が出来ることがあります。これはうちの仕事じゃないと言って、両方の部署が取り組まない仕事や案件が発生するのです。それは放置され、だいたいが問題になったり、あるいは「しょうがない」という認識であきらめることとなります。
組織のハブ的ポジションにある人事は、それを見つけて拾い、適切な部署に渡したり、場合によっては必要な組織を作ってしまうことも出来るでしょう。自己判断で組織は作れないかも知れませんが、そういうきっかけは作れるはずです。
部門Aが部門Bが同じ問題に直面しているのであれば、部門Bのノウハウを部門Aと共有する機会を作ることも、ハブ的ポジションの人事に出来ることではないかと思うのです。知識共有と言うことであれば、人材育成部門の出番でもあります。共有の場づくり、情報をどういう形で共有するのか。その後の社内横展開は?研修メニューに入れる?入れない?
ハブ的ポジションだからこそ社内の様々な情報にアプローチできるわけですし、他所の部署に首を突っ込んでいっても「人事ですから」という言い訳が立ちます。(最初は煙たがられるかも知れませんけど)
つづく...