ロードスターと比べるのが間違いと分かってます

我が家のRFちゃんを車検に出すと、代車は Mazda 2 でした。何これ・・・、快適すぎて素敵。

 

Mazda 2

 

マツダの鼓動デザインは、車体への写り込みが綺麗。小さな車なのに存在感がある。おフランス車への憧れを拗らせたかのようなウィール・キャップはいただけませんが。

 

自動で折り畳まれるサイド・リア・ビュー・ミラー

今時、軽四にもある電動で折り畳まれるミラー。鍵を閉めたら折り畳まれ、開けたら展開する。NDロードスターは手動折りたたみですが何か。手で倒す車なんて、アメ車トラック以来です。米国ではそもそも折りたたむ必要がないので。

 

Mazda 2 の side rear view mirror

 

あぁ、楽だ。車が施錠されているか、一目で確認できるし。

どうでもいい余談ですが、アメ車を解錠すると運転席しか解錠されません。2度目の解錠操作で、ようやく他の扉も解錠されます。なぜなら、一度に全部解錠すると他の扉から強盗が乗り込んでくる危険があるから。日本は平和です。

 

グローブ・コンパートメント

これが装備されない車を探す方が難しいでしょう。NDロードスターにはありません。そんな贅沢な装備(草)が許される車じゃないので。

 

Mazda 2 の glove compertment

 

普通の車は、ここにオーナーズ・マニュアルや車検証、自賠責保険証などが収納されます。NDロードスターは、代わりに置き場所(収納とは呼べない)がトランクにあります。

 

広々トランク・ルーム

Mazda 2 は、日常の買い物では何も困らない広さ。後部座席を折り畳めば、積載に困ることは滅多になさそう。

 

Mazda 2 のトランク・ルーム

 

同様の荷物をNDロードスターに積むとギリギリ。

 

ロードスターRFにコストコバッグ

 

ロータス・エリーゼやホンダS660と比べたら、日常生活にも耐えられる実用性があるけれど、所詮、ロードスターは趣味の車と改めて実感しました。

 

360° ビュー・モニター

20年ほど前、日産エルグランドに360度モニターが搭載された時、コレ見たさに試乗に行ったのを思い出します。今や小型車にも装備される時代なんですね。

 

360° view monitor

 

 

しかも、当時より進化している。近接センサーと連動して、車体に障害物が近づいた時はこの画面に切り替わる。信号待ちで車間距離を詰め過ぎると、警告音と共にこの画面に切り替わる。

NDロードスターにも近接センサーがありますが、Mazda 2 と比べると数が少ない。Mazda 2 は、縦列駐車中に前輪付近まで監視してくれる。ここまで監視してくれたら、車を擦る方が難しそうです。

 

ヘッド・アップ・ディスプレー(H.U.D.)

フロント・シールドではなく専用ディスプレーに投影するのは、どんな車種にも搭載できる汎用性を求めた結果でしょう(ロードスターを除く。)。

 

Mazda 2 の HUD

 

HUDには、

  • 車速
  • 標識情報(制限速度、一時停止など)
  • 車間距離
  • 左右の車の接近警告
  • カー・ナビゲーションの案内

が投影されます。個人的に面白いと思ったのは、純正のナビゲーション・システムを使おうが、Apple carplay のナビゲーションを使おうが、同じ案内表示が出ることです。右左折の矢印と、曲がる地点までの距離表示は、どちらのナビゲーションを使っても同じ。

 

車線逸脱抑制機能

NDロードスターにも車線逸脱抑制機能が備わっていますが、警告音とミラーに表示される警告灯だけ。

 

Mazda 2 の スイッチ群

 

これに対し、Mazda 2 はステアリング・ウィールに介入してきます。警告音と共に、車線内に戻る方向にトルクがかかる。気持ち悪いけれど、こういう装備が一般的になれば、車線をはみ出して走る人も減ることでしょう。

 

マツダはディーゼルを諦めた?

代車の Mazda 2 はディーゼルでした。小型車なのに、RFちゃんを超える低速トルクにびっくり。信号が変わると軽々と加速する。しかし、ディーゼルの Mazda 2 の生産は終了しています。もったいない。1つ上のグレードの車種とエンジンを共有すればいいのに。田舎に暮らすなら、これほど経済的で実用性が高い車はないと思います。

 

Mazda 2 は良い車

ロードスターより少々柔らかい程度の硬いサスペンションに驚きましたが、車高が高いのに車体の傾きが抑えられて操りやすい。運転席と助手席に限って例えれば、NDロードスターは3畳一間、Mazda 2 は4畳半以上の印象です。身長178cmの僕が座ると、NDロードスターは頭上に指2本半の隙間しかありませんが、Mazda 2 は拳1個半。ステアリングの応答が良く、アクセラレーターも踏めば踏むだけ素直に加速。トヨタやスバルのように、ちょっと踏むだけで過剰に加速する馬鹿馬鹿しい演出はありません。

デザインも良いのに、なぜトヨタ・ヤリスに販売台数で負けるのか。マツダは、もっとレンタカー事業やカー・シェアリングに力を入れて、多くの人がマツダ車に触れる機会を増やすべきではないでしょうか。教習車の多くがマツダ車になりましたが、免許取得中の人には車の良し悪しなんて分からない。観光地など、非日常を味わえる場所に力点を置いたら、マツダ車の良さが伝わりやすいように思います。