先日、よく行くスーパーで買い物をしたところ、新札がお釣りで出てきてビックリ。今時は、商品の読み取りを人が行い、会計は機械で行うお店が増えました。この新札も、自動会計機から出てきた千円札4枚のうちの2枚でした。

 

新札

 

せっかくなので、職場の利用者や同僚にお披露目しました。「1000」のフォントがどうにも好きになれませんが、ホログラムの動きが大きくて面白いですね。

 

中国人「日本人、遅れすぎでヤバい」…いまさら「渋沢栄一の新一万円札」に喜ぶ「まだ20世紀の国」の哀しさ

 

こういう(↑)現金を馬鹿にする記事は、今に始まった話ではありません。以前からありますが、取り合ってはいけません。そもそも、どうして中国が電子マネーを推進しているのか?理由は二つ。賄賂の防止と監視や没収の容易さです。

 

中国では、「マオ・ツー・ドン」と言いながら手を出されたら、それは現金を要求されていることを意味します。マオ・ツー・ドンは、毛沢東のこと。中国の最高額紙幣に毛沢東が描かれているから、マオ・ツー・ドンと言われて手を出されたら、「袖の下をよこせ」を意味します。さて、中国の電子マネーは政府が集中管理しています。もうマオ・ツー・ドン要求は成り立ちません。

次に没収。中国の政府集中管理電子マネーでは、お金を隠すこともできなければ、資産の購入や他国への送金も追跡されます。一党独裁政権下では、効率的に市民の資産を管理し、容易に差し押さえ・没収できることを意味します。

中国なんぞに馬鹿にされる筋合いはありません。本当に現金決済を馬鹿にする中国人がいるとしたら、それは一党独裁政権の犬に成り下がっている連中です。

 

翻って日本はどうでしょう。クレジットカードや電子マネーが盛んに使われるようになりましたが、大きな問題が裏に隠れています。それは、キャッシュレス決済には手数料が必要なこと。消費者からは徴収されませんが、店舗側には手数料負担が必要になります。しかも、現金であれば、店舗は取引と同時にお金を手に入れられますが、キャッシュレス取引は決済まで1月近く待つことになります。このため、店舗にとっては負担が大きいから、現金会計を続ける店舗が多く残っています。それと同時に、誰からも監視されない取引が自由に行えることも意味しています。

 

「キャッシュレス信仰」記事は、a)キャッシュレス決済を行なっている企業からお金をもらっている、b)中国の好感度を上げるためにマオ・ツー・ドンをいただいている、C)本当に無知で馬鹿、のいずれかでしょう。これも表現の自由なので、仕方ありません。