突然、アイドリング・ストップが作動しなくなりました。エンジンを止めて再始動しても状況は変わらないし、20kmほど走行しても同じ。そこで、マツダコネクトから燃費モニターを起動して確認しました。

 

i-stop条件不成立

 

画面右下、エンジン、バッテリー、空調の3つのi-stop作動条件のうち、エンジンが条件を満たしていません。しかし、暖気中でもなければ水温も正常。整備書の i-stop 許可条件を調べ、いろいろ試してみました。

しかし、自分でできるのはシートベルトやボンネット、トランクを何度か開け閉めするぐらい。お手上げなので、車をディーラーに持ち込んでスキャナーで調べてもらいました。

 

整備士 : 「バッテリーは良い値です。原因はエアコンじゃないでしょうか。」

俺様 : 「いやいや、原因はエンジンと出ていますよ?」(写真を見せる)

整備士: 「でも、エアコンの設定値と室温が大きく違うと動作しません。」

俺様: 「空調を切っても変わらなかったんですよ?」

整備士: 「でも、今、アイドリング・ストップしています。」

俺様: 「えっ“」

 

i-stop条件成立

 

エンジンにオーラが出ています。何故よ。

車載コンピューターには何もエラーが記録されていないとのこと。スキャナーを接続したことで何かがリセットされたか、ディーラーがこっそりファームウェアをアップデートして直ったのでしょうか。

 

とりあえず、「i-stop 不作動の原因がエンジンなら、ディーラーへ持ち込め」でいいんじゃないでしょうか。w

 

---<整備書抜粋ここから>----------

i-stop (エンジン停止制御) 許可条件

—:該当無し

判定モジュール 判定項目 判定条件 該当するデータ・モニタ項目
AT MT
PCM 車速 0 km/h 3 km/h以下 WSPD_SEN_LF
WSPD_SEN_RF
WSPD_SEN_LR
WSPD_SEN_RR
ブレーキ・ペダル DレンジまたはMレンジのとき、ブレーキ・ペダル踏込み TR
BPA
ブレーキ・フルード圧 DレンジまたはMレンジのとき、ブレーキ・フルード圧が1.35 MPa以上(傾斜角により補正) TR
BRK_F_P_C
アクセル・ペダル 開放 APP
クラッチ・ペダル 開放 CPP
マニュアル・ギア位置 ニュートラル CPP/PNP
車両の状態 Dレンジで停車*1 TR
操舵速度 15 deg/sec以下 STR_ROT_SPD
操舵角度 センターから左右65 °以内(EPSコントロール・モジュールがセンター値学習後)
操舵トルク 1.1 N·m以下 STR_TRQ_S_M
i-stop OFFスイッチ OFF I-Stop_OFF
車速履歴(エンジン始動し、一度走行した後) 3 km/h以上 4 km/h以上 I-Stop_VSP
i-ELOOP バイパス・モード作動状態 バイパス・モードが作動していない (BYPS_STAT:Bypass Off) BYPS_STAT
キャパシタ電圧 14 V以上 DCDC_IN_V
バッテリ充電状態 65.72%以上 BATT_SOC
バッテリ液温度 0—70 °C BATT_TEMP
バッテリ電圧 11.2 V以上 BATT_V
パワー・ブレーキ・ユニット負圧 -49.8 KPa以下(BBPからBAROを引いた値) BBP
BARO
ドア (運転席側) DOOR_D
ボンネット *2 HOOD
車体傾斜角 水平時±7°以内 (LON_ACCL_C:±0.121G以内) LON_ACCL_C
シート・ベルト (運転席側) 装着済*3 SEAT_B_D
バッテリ状態設定 完了
ステアリング舵角センサ初期設定 完了
エンジン冷却水温度 35—110 °C ECT
吸入空気温度 100 °C以下 IAT
高度 1,800 m 以下 (BARO: 81.5 kPa 以上) (適用車体番号タイプ B)2,000 m 以下 (BARO: 79.0 kPa 以上) (適用車体番号タイプ A) BARO
システム状態 i-stop関連部品のサービス・コードを記憶していない
リトラクタブル・ハードトップ リトラクタブル・ハードトップが作動していないとき
スタート・ストップ・ユニット +B (ROOM Fuse) 入力 あり VPWR_B1
IG1入力 あり VPWR_IG1
ACC入力 あり VPWR_ACC
IG1出力 あり RELAY_IG1
ACC出力 あり RELAY_ACC
プッシュ・ボタン 押されていない SSB_1
SSB_2
ドア (全席) DOOR_ALL
トランク TRUNK
シート・ベルト (運転席側) 装着済 SEAT_B_D
スタート・ストップ・ユニット エンジン始動 キーが車内にある状態でプッシュ・ボタン操作でエンジンを始動した (初回エンジン作動時)
エンジン回転数 エンジン始動後、300 rpm以上を保持している
システム状態 i-stop関連部品のサービス・コードを記憶していない
TCM TCM判定条件 全て成立 (I-Stop_EST:On) I-Stop_EST
パニック・ストップ 急制動時でない
左右勾配 -1.56 m/s2—1.56 m/s2
前後勾配 -2.2 m/s2—2.2 m/s2
外気温 -10—90 °C*4
ATF温度 25—110 °C*4 TFT
ギア位置 1速
システム状態 i-stop関連部品のサービス・コードを記憶していない
ヒータ・コントロール・ユニット 車室内温度 車室内目標温度と車室内温度の差が一定値以内(エア・コンディショナの車室内温度制御が行えている状態)
A/C温度 MIN設定以外*5
外気温度 -10—50 °C OUT_CAR_TMP
MODEダイヤル デフロスタ以外
風量調整ダイヤル MAX設定以外*6 STOP_ST
システム状態 i-stop関連部品のサービス・コードを記憶していない
DSC HU/CM PCMからの作動要求 PCMから発進補助機能制御リクエスト信号を受信している
車輪速 (4輪) 0 km/h WSPD_SEN_LF
WSPD_SEN_RF
WSPD_SEN_LR
WSPD_SEN_RR
ブレーキ・ペダル ブレーキ・ペダル踏込み BRAKE_SW
ブレーキ・フルード圧 約0.5 MPa以上 BRK_F_P_C
アクセル・ペダル 開放 APP
システム状態 i-stop関連部品のサービス・コードを記憶していない
*1:停車後、Nレンジに操作した場合はエンジン停止します。また、Dレンジでの停車後に、Pレンジに操作した場合はi-stop制御によるエンジン停止状態を継続します。
*2:ボンネットを開いた状態でキー始動した場合は、キーオフするまでi-stopを禁止します。
*3:停車中にシート・ベルトを外した場合、一度車速履歴が入るまでi-stopを禁止します。
*4:外気温が20 °C未満の場合は、電動ATオイル・ポンプの吐出圧が低下するため、ミッション保護のために以下の参考値のようなATF温度条件でi-stop(エンジン停止制御)を許可します。なお、ATF油温上昇速度は外気温によって変動するため、冬場などの寒いときは、i-stop(エンジン停止制御)できるまでに時間がかかります。
参考値
• 外気温-10 °C時:ATF温度67 °C以上
• 外気温0 °C時:ATF温度64 °C以上
• 外気温20 °C時:ATF温度25 °C以上
*5:A/Cの設定温度をMAXにした場合、車両環境によっては、i-stop制御を禁止しているような挙動をする場合があります。
*6:風量調整ダイヤルがONの場合でも、ヒータ・コントロール・ユニットに関する他のi-stop許可条件がすべて成立していれば、i-stop制御を許可します。

---<整備書抜粋ここまで>----------

 
トランスミッションがオートマチックとマニュアルでは、意外と判定基準に違いがあります。MT車の場合3km/hまでアイドリング・ストップが続くので、下り坂で「重ステ」を味わうことができます。しかし、ステアリングに力を入れ過ぎたり切り角が大きいとエンジンが始動して「軽ステ」に戻ります。
あぁーもう!!NDはサイド・リアビュー・ミラーを電動で畳めないクセに、ステアリングや窓が電動とか意味が分からない。一昔前の日産みたいに、腕力と脚力がなければ操れない仕様で構わない。その分軽量な車種を用意して欲しい。(← RF買った癖に。)