今年も自動車税、軽自動車税の季節がやってきました。毎年、この時期に元気になるのが日本自動車連盟(JAF)と日本自動車工業会。自動車関連の「税金が高い」と批判を展開します。好きにすればいいと思いますが、気に入らなければ自ら世の中を回す仕組みを考えて欲しいものです。

 

自動車税・軽自動車税

 

この時期、自動車税に嘆く意見もよく見かけます。そう思うなら、自動車なんて止めて自動二輪にすればいいのではないでしょうか。上の写真の通り、税額が1桁ほど違います。原付二種なら、どんなハイブリッド車も敵わないほど燃費が良くて維持費も安上がりです。そして、50年も歴史を遡ったら自動車や自動二輪がなくても生活できていたのに、そうではなくなった理由を真面目に考えて欲しいと思います。

 

とどのつまり、自業自得ではないでしょうか。

 

車を買って、安さを求めて買い物に出掛けて、公共交通機関も使わなくなった。その結果、地元の小売業は壊滅し、公共交通機関は生活を支える基盤ではなくなりました。「田舎は車がなければ暮らせない」ではなく「自ら車依存社会にした」のが正解でしょう。

 

でも、車依存社会に至る過程で、得をしてウハウハしているのは誰でしょう?人の欲望を焚き付けて、田舎の商圏と公共交通網を破綻させた自動車業界は、田舎を自動車依存症にした挙句、社会に代わって税制にお仕置きとでも言うのでしょうか。盗人猛々しいにもほどがあります。そこまで言うなら自動車産業自らが世の中を回しましょう。道路整備も補修もJAFや自動車工業会が費用徴収して実施して、世の中を自動車依存症にして儲けてきた責任を取りましょう。