昨日(2022年8月25日)の The Japan Times で興味を惹かれた記事がこれ。

 

インチアップは悪燃費の元

 

車好きの間では昔から当たり前の話ですが、大きなホイールは重くて、さらに径が大きい分、より巨大なフライホイールを回しているようなもの。加速は鈍くなり、止まりにくくなり、燃費が悪化する。見てくれ以外に何も良いところがありません。ブルーンバーグの記事によれば、電気自動車の場合、大きなホイールを選ぶと9%以上も航続距離が犠牲になるとのことです。最も極端な例としてBMW i4 M50の例が取り上げられていましたが、標準の19インチから20インチのホイールに変更すると、航続距離が17%も減ってしまうそうです。

それにも関わらず、多くの購入者が大きなホイールを選んでいるとのことですが、航続距離が減ることを理解している人がどれほどいるでしょう?記事からは読み取れません。何も考えずに見た目だけで選んでいるように思います。

 

今までも、車好きの間では大きなホイールの馬鹿馬鹿しさが常識でしたが、EVが台頭してやっと当たり前の一般常識になりそうです。「インチアップすると速くなる!F1がインチアップしたのが証拠!」なんて誰かの提灯持ち記事を書いていた人たちが、報いを受ける日が来たら面白いですね。