ポートレートモードなるものが最新の iPhone に備わっていることを(やっと)知ったので、早速、これを使った撮り比べをしてみました。

 

ポートレートモード

 

なお、ポートレートモードは、カメラを起動してシャッターボタンの上から「ポートレート」を選ぶことで使えます。ボカシ効果を使う場合は、画面右上の「f」をタップします。すると、f値のスライドが現れるので、この値を小さくすると被写体深度が浅くなり(ボケ)ます。

なお、iPhone 13 Pro の場合、ポートレートモードで使える画角は、1倍(26mm相当)と3倍(77mm相当)の2種類のみとなります。

 

○30mm単焦点レンズ vs iPhone 標準レンズ(1倍)

サイゼリアのスパイシートマトハンバーグ

Nikon D5500 + SIGMA製30mm単焦点、ISO100, f1.4, 1/50s

 

iPhone 13 Pro ポートレート1倍F1.4

iPhone 13 Pro 設定値f1.4 (ISO100, 26mm, f1.5, 1/50s)

 

iPhone のポートレートモードは、ナイフを見ると分かるように、被写体より手前はボケない。26mmと広角寄りの画角であることも相まって、全体的に歪曲した印象です。

 

○300mm望遠レンズ vs iPhone 望遠レンズ(3倍)

Nikon D5500 70-300mm望遠

Nikon D5500 + Nikon製70-300mm望遠、ISO100, 70mm, f4.5, 1/1000s

 

iPhone 13 Pro ポートレート3倍F4.5

iPhone 13 Pro 設定値f4.5 (ISO32, 77mm, f2.8, 1/762s)

 

ぱっと見、どちらも同じような写真に見えると思います。しかし、合成が難しい複雑な被写体なので、拡大すると下手な加工写真のような出来栄えになっています。

 

ポートレートモード3倍拡大

 

どちらの写真も、言われなければ不自然さに気付かないでしょう。そして、撮った後で写真のf値(被写体深度)を変更できるなど、デジタル加工だからこそ実現できることもある。スマホの自動処理にしては凄いと思うし、f値を変更できる奇妙な単焦点レンズ2本と思えば悪くない。きっと10年もしないうちに、もっと凄いこともできるようになるでしょう。

 

次回は、お月様の撮り比べというか、過去のスマホでは絶望的だった「スマホで綺麗な月撮影」に挑戦してみたいと思います。・・・まだ上手く撮る方法を知りませんが。

 

【撮り比べ】iPhone 13 Pro と デジタル一眼レフ (Nikon D5500)

【撮り比べ(3)】iPhone 13 Pro と デジタル一眼レフ (曇天の望遠編)