先日(2月27日)、プレジデント・オンラインに面白い記事がありました。

「シャワーのように聞き流すだけ…」英語がいつまでも上達しない人がはまっている"語学学習の罠"
(https://president.jp/articles/-/54952)

「元凶は学習者自身の『甘えの構造』」に激しく同意。学校で8年間も英語を勉強しても、英語コンプレックスだけが育成される理由は正にコレでしょう。
10年以上前の話ですが、Yahoo知恵袋で「英語を読む速度を上げたい」という質問があったので、「毎日1~2時間ほど英字新聞やペーパーバックを読めば、僕みたいなヘタレでも5年程度で150wpm(word per minutes: 1分当たりの単語数)以上の速さで読めるようになりました」と書き込んでみました。これに対する質問者の反応は「もっと簡単な方法はないか」。そんな甘い考えでは永遠に無理でしょう。

「簡単に英語をマスター」的な教材は、全てインチキ。大学受験で必要となる英単語数は5,000~1万程度ですが、英語ネイティブは6万語の語彙があります。日本人のみなさんの頭なの中に国語辞典が丸ごと入っているのと同じ。英語ネイティブの頭の中にはロングマン英英辞典1冊分の語彙があり、それを駆使して会話する。それに対し、たかだか1万語の知識でどうするのかと。さすがに6万は厳しいとしても、3〜4万ぐらい知っていなければ話にならない。そして3〜4万語を頭に入れるのに簡単な近道なんてない。甘えた考えでは何も達成できず、インチキ本や学習教材、講座などのカモになるだけです。

 

ロングマン英英辞典

 

さて、前述のオンライン記事の中で興味を惹かれたのが、Tokyo Greeters です。老後は、ボランティアで観光案内をしたいと考えたこともあります。これを機会に挑戦しようと思ったところ・・・、

We have suspended our service due to the coronavirus.

あぁ、そうだよね。

少々脱線しますが、挑戦することを「チャレンジ
challenge」という方が大勢いますが、チャレンジは「危機」という意味で使われます。そして、「危機」という意味で「ピンチ pinch」という方もいますが、ピンチは「挟む」という動詞であり、危機という意味で使うなら挟み撃ちの場合です。また、「好機」という意味で「チャンス chance」という方も大勢いますが、チャンスは偶発的に降りかかってきた機会であり、自発的な契機にするなら「オポチュニティー opportunity」です。つまり、よくある「ピンチをチャンスに」は「チャレンジをオポチュニティーに」の誤りでしょう。要は、外来語は恥ずかしいので、正しい日本語を使いましょうってことです。

脱線から戻って。馬鹿の壁にぶち当たっている俺、壁を越えるためには英語漬けになる必要がある。勤務先に1日中英語を使わなければ仕事にならない部署はあるけれど、人事担当に「お前なんかに任せられるか」と拒否されている。
米軍基地にあるユタ系の教会を頼る手もあり、電車の中で教会のシニアに誘われたこともある。カルトと差別したくはないが、近づきたくない。

さて、いい加減何か行動に移そうと思うものの、どこへ行けばいいのやら。