昨日は、久しぶりに新聞を読んで驚いた。その記事がこちら(↓)。

 

Japan Times の e-fuel についての記事

 

「e-fuel」なんて全く知らなかった。いろいろ調べたところ、随分前からドイツ企業を中心に研究されているそうな。e-fuel の「e」は電気を指すのではなく、ドイツ語の「erneuerbarer」(再生)に由来するそうです。電気で二酸化炭素を分解して水素と組み合わせ、ガスやガソリン、ディーゼル燃料として作るのが e-fuel です。

 

これは面白い!

 

こちらの記事によれば、アウディが実験する e-gasolin はイソオクタン。仔細を省いて説明すると、「添加剤も不純物ないハイオクガソリン」と考えてください。今世の中で使われている自動車や単車に、何の手も加えず使える。バイオ燃料のように燃料系に腐食対策を施す必要もなければ、不純物がないから環境にも優しい。再生可能エネルギーを使って e-fuel を生産すれば、ゼロ・エミッション燃料の出来上がりという訳です。

再生可能エネルギーがショボすぎるから、原子力を使わなければゼロ・エミッション実現は難しいでしょう。でも重要なのは、保存が難しい電気をエナジー密度の高い燃料に変換・貯蔵・流通できることです。水素社会(水素と燃料電池を使うエネルギー供給)に似ているけれど、水素は貯蔵に極低温が必要となるし、それ故に流通に既存インフラを使えない点が大きく異なります。

 

個人的には e-fuel 大歓迎!Well-to-Wheel(油井から車輪まで:一次エネルギーから輸送まで)で考えた時、生産時に大量にエネルギーを必要とするEVより、上手に e-fuel を生産した方が環境に優しい。

空気から燃料を作る。植物の代わりに二酸化炭素を空気から回収し、燃料にする時代になったら素晴らしい。

 

告白
 

チャールズ・ジェンキンスさんは、亡くなるまでVツインマグナちゃんに乗って通勤していたそうだ。僕も健康に気をつければ、e-gasolin を使って、あと四半世紀ほどマニュアル操作を楽しめる未来があるかも。