貴方:「ABCの『B』!」
相手:「D?」
なんて経験、ありませんか?
先日、船の仕事に携わる方と電話した時、相手の連絡先(メアド)を聞く時に何の苦労もなかった。なぜなら、相手が通話表(フォネティック・コード: phonetic alphabet)を使って話すから。
| アルファベット | 英語 | 日本語読み |
|---|---|---|
| A | Alpha | アルファ |
| B | Bravo | ブラボー |
| C | Chalie | チャーリー |
| D | Delta | デルタ |
| E | Echo | エコー |
| F | Foxtrot | フォクストロット |
| G | Golf | ゴルフ |
| H | Hotel | ホテル |
| I | India | インディア |
| J | Juliett | ジュリエット |
| K | Kilo | キロ |
| L | Lima | リマ |
| M | Mike | マイク |
| N | November | ノヴェンバー |
| O | Oscar | オスカー |
| P | Papa | パパ |
| Q | Quebec | ケベック |
| R | Romeo | ロミオ |
| S | Sierra | シエラ |
| T | Tango | タンゴ |
| U | Uniform | ユニフォーム |
| V | Victor | ヴィクター |
| W | Whiskey | ウィスキー |
| X | Xray | エクス-レイ |
| Y | Yankee | ヤンキー |
| Z | Zulu | ズールー |
船舶や航空機に携わる方、海上保安庁や自衛隊など、無線を使う人たちは誰でも知っている。通話表は、日本国内だけでも800万人ぐらいが知っています。通話表の使い方は、例えば「Hello」と伝える場合、「ホテール、エコー、リーマ、リーマ、オスカー」と言い、相手には頭文字だけメモってもらいます。
いきなり26個を目の前にしたら怯むかもしれませんが、たかだか26個です。九九の一から三の段より少ない数の暗記。そして、通話表を使えば「D」と「E」、「M」と「N」など、口頭では区別が難しいもどかしさが解消します。
さて、この記事を「英語」のカテゴリーに入れた理由は、海外にもフォネティック・コードを知ってる人が多いから。電話でメールアドレスを聞こうものなら、当然フォネティック・コードは分かるよね?と言わんばかりに「ジュリエット、アルファ、パーパー」などと言い出すのです。
そんな訳で、海外でも日本でも通じる人が多くて便利だから、サクッと覚えて活用する機会に備えましょう。そして、数字の「9」にご注意を。「ナイン」ではなく、「ナイナー」と読む人の方が多いので。
HAL, do you read me?
これ(↑)は、映画「2001年宇宙の旅」のセリフ。無線(特に軍関係)では、"Can you hear me?" とは言わない。
