表計算ソフトは完璧に計算をこなしても、人が入力した計算式が間違っている。
個人的な経験に基づく推測でしかありませんが、監査前の貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)の1/3ほどは、本表や基礎資料に単純な計算ミスがあります。例え表計算ソフトを使って作られていても、計算式が間違っているからどうしようもない。
極論を言えば、コンピューターだって完璧じゃありません。例えば、「1÷3×3(1割る3掛ける3)」を2進数バカ(コンピューターのこと)の視点で考えてください。概念では桁数は無限でも、人間もコンピューターも有限です。だから、1を3で割ると「0.33333333・・・」。そこに3を掛けたら「0.99999999・・・」。でも、コンピューターに1割る3掛ける3を入力すると、「0.9999・・・」の代わりに「1」と答えてくれる。使える桁数が有限であることを前提に、「丸め誤差」として処理するように設計されているからです。でも、その設計は人間の仕事なので、過去には丸め誤差の処理を巡って、CPU(中央演算装置)のリコールにまで発展したこともあります。
話を戻して。コンピューターで計算した値に信頼性なんてない。なぜならコンピューターを扱う人間が不完全だから。そんな訳で、こんな時代になっても電卓を叩かなくちゃいけない。アホらしいでしょ?
そんなアホらしさに付き合い続けた結果、普通の電卓では僕の早さに追従できない。いまや2社ほどしか生産していない、加算式電卓を新調しました。
普通の電卓と何が違うかと言えば、「−」と「+」が、「- =」と「+ =」になっているところ。例えば、「456 - 123」を計算するとき、普通の電卓では「456 - 123 =」と入力する。ところが加算式電卓では、「456 += 123 -=」と入力する。でも、そんな入力方式はどうでもよくて、入力への応答速度が早いことが最大の特徴です。
でも、たかだか加算式電卓でニュータイプなんて言いすぎですね。演算の世界のニュータイプは、珠算の達人です。電卓をどれほど早く叩けても、ソロバンの達人の足元にも及びません。暗算をこなすレベルになると、レシートを見た瞬間に人数割の額が頭に浮かぶのですから。
さて、次は東プレのニュータイプ用キーボード(無接点キーボード)が欲しいなぁ。