語学の基礎は、何と言っても語彙。
ウマシカではない日本人なら、国語辞典1冊分の語彙が脳に入っている。
それと同様に、英語のネイティブスピーカーは5〜6万の英単語を知っている。
5,000語やそこらじゃ、話しにならないのだよ。
少なくとも2〜3万語は知っていなくちゃ、彼らの意味するところを理解できない。
最近、怠けて英字新聞しか読まなくなっていた俺。
気付けば、文章の意味を深く考えず、知らない単語も読み飛ばしている。
概略が分かればいいのがニュースだから。
だから、また英文小説を読むと心に決めた。
同音異義が多い日本語と違い、欧米の言語は類義語だらけ。
そのため、コラムの執筆者や小説の作家はシソーラス(類義語辞典)を駆使し、韻を踏みつつ、求められる枠内に収まるように濃縮された文章を綴る。
難しい単語、難しい文法は、ニュースにはない。
コラムや小説を読まなきゃ出会えない。
わら半紙のような安っぽい紙に印刷された、欧米版の文庫本のペーパーバック。
僕に万単位の英単語を教えてくれたのも、日本語にはない様々な言い回しや表現を教えてくれたのも、すべてペーパーバックだ。
初心に帰り、ペーパーバックから知識や文化を吸い込もう。
ペラペラに喋ることが目的ではなく、誤解や誤認を招かない異文化の架け橋として語学を会得したい。
それが僕の動機だったじゃないか。![]()
