以下、今まで読んだ作品をバラバラとご紹介します。表現が雑なのは高速で書いたのでお許しを。
①勝手にふるえてろ 綿谷りさ
⑤驟雨、原色の街 吉行淳之介
純文学の正統後継者にしてちょっとメンヘラ。女性のドロドロした自意識を表現してて好き。
あとかなりの美人で結婚されたのを知って普通にヘコみました笑
②斜陽 太宰治
厭世的でありながら女なしでは生きられない。川端、三島と仲が悪い。私もあまり好きではない。斜陽は売れる気満タンで逆に太宰らしさがなくて好き。
③春琴抄 谷崎潤一郎
まさに耽美派の巨匠。春琴抄も、醜くなった女主人の美を永遠に保持するため自分の目を潰すとか耽美の極致。名作。
④暗夜行路 志賀直哉
芥川などあまたの作家が天性の純文学作家と認める大家。太宰に喧嘩を売られていた。暗夜行路も何も考えず筆に任せて書いて、文学としての骨格が完璧な何とも憎たらしい名作。
日本人なら読まんと損。
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村上春樹につながる文章の軽さがありながら、何とも言えないセクシーさと深みがあり好き。
とにかく女にモテたらしいが、読むとよく分かる。
⑥赤と黒 スタンダール
正直、文章に装飾が多い割にストーリーにも思想にも深みがない。読むのが苦痛で3カ月くらいかかった。ただ、当時のフランスの貴族文化を知るためには読む価値あるかも。
⑦悪霊 ドストエフスキー
丸山眞男がニヒリズムを体現する作品であり、読んで一番衝撃を受けたと言っていたが、そこまでか?と言う感じ。
そもそも、ドストエフスキーは小説家というより思想家。文章もストーリー性なく登場人物にロシア的ニヒリズムを匂わすセリフを喋らせ続けるだけだし。個人的には罪と罰を読んでおけば十分かと。
⑧カフカ 変身
前衛的ではあるけどそこまで賞賛されるレベルかは疑問。短編とかは普通に面白い。
⑨ヘッセ 車輪の下
持ち上げすぎじゃね?
⑩悪の華 ボードレール
わけわからん笑
11 山崎ナオコーラ 浮世でランチ
自意識過剰な女性のセンスある文章って感じ。普通におもろい。何冊も読んでもうた。
鴎外の中ではこの作品が一番好き。
当時のインテリ層の男性と寡婦が交わりそうで交わらないところが鴎外らしい。当時の上野あたりの雰囲気が詳細に書かれてて上野が東京の文化の中心だったんだなとあらためて感じる。
ただただおもろかった。
文学と言えるかは謎。
ちょっとアメリカ文学にしては哲学的だけど、味わいはある作品だと思う。
いかにもフランス文学という感じ。
アンニュイやね。クライマックスが泣ける。
まあ、フランス文学の影響受けまくってるなという作品。基本的に「風立ちぬ」の堀辰雄と区別がときどきつかなくなる。
愛の試みという恋愛に関するエッセイもなかなか良かった。
17 死者の奢り 大江健三郎
この人のことは嫌いだけど、大学生の時点でこの作品書いてたのは天才と言わざるをえない。
まあノーベル文学賞とりますわなって感じ。
誰かに借りパクされました。
この人やタレーランの人もそうだけど、京大好きだなって印象が強い。母校愛に溢れた作品。
普通におもろい。
19 1984 オーウェル
中二病乙。
吉本隆明いわく日本で唯一の哲学的文学者。
序文だけでも読む価値あり。



















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