巷ではポーランド戦の日本代表の最後の時間稼ぎのパス回しに賛否両論出てますが、まず問いたいのはワールドカップ開催自体の目的なんですよね。

要は目的として以下異なる2点が挙げられ、どちらがメインかで結論も変わってくると思うんですよ。

① 国の威信を背負い勝利を一番に追い求めるもの
② あくまでFIFAの主催する国別サッカー対抗戦という名の興行

で、①がメインの目的の場合、日本の采配は最も合理的であり批判すること自体非常にナンセンスだと思います。

なぜならば、あの時点で日本がポーランドから1点奪える可能性はほとんどなく、セネガルが格上のコロンビアに追いつく可能性も著しく低いと推認できる以上、失点するリスクを避けることが最上の策であるのは言うまでもないからです。
勝ち上がることが至上命題ならば最も合理的な手を打つのは指揮官として当たり前です。

ただ、②が目的の場合、会場にいるお客様強いては世界中でテレビorネットで観戦する視聴者を楽しませることが求められるわけであり、そうなると観ててつまらない無気力な10分間を提供したことに対する批判が集まるのは当然だと思うわけです。世界中の批判は②を前提に噴出してるわけです。

ゆえに、結論を言いますとワールドカップを開催する目的自体、FIFAや然るべき組織が明確に宣言すべきだと思うんですよね。

サッカーを代理とした国同士の戦いなのか、あくまで国別対抗戦という興行なのか、どっちに重きを置くのかははっきりさせた方がいいと思います。国際情勢にも絡んできますしね。


で、実質、ワールドカップの人気、観客動員、世界中の視聴含めた利益、経済効果は凄まじいわけですよ。

したがって目的はあくまで②、すなわちあくまでワールドカップは興行メインであり、そこであげた利益を世界のサッカー振興、発展に費やすことで世界に貢献していきますと宣言しとくべきだと私は思ってます。てか、公に①が目的ですとはFIFAも宣言しづらいですよね笑

まあ、そうなると論理必然的に日本のパス回しは批判を受けることになってしまうわけですが笑


しかし、現状ではFIFAがワールドカップ開催の目的を明確に宣言していないので、
⇨各国ごとにワールドカップにおける目的は自由裁量で決して良いと解釈可能
⇨日本が目的を①に設定することも自由である
⇨目的達成のために最も合理的な手段であるパス回しに対して文句を言われる筋合いは全くない

これが現状の合理的な解釈だと思います!!