日の光が俺の顔を照らして
それによって眩しくて目が覚めた。
手で陽射しを避けて
今何時か時計を探そうと
頭を動かして首に違和感があった。
なんだ?
見ると俺のすぐ横に大きな手があって
俺はその腕の上に頭を預けている状態だった。
「え?」
一瞬固まって腕が伸びる先を探ると
俺のすぐ後ろにはチャニョルの寝顔が……。
「ぇ……?!」
俺の思考は一時停止。
現状把握ができない。
なんで
チャニョル?
もしかして
今 この状況って
…………………………………………。
わぁああああああああああ?!?!/////////
やっとわかって
俺の頭は絶賛パニック中。
「んん~……」
「っ?!//////////」
チャニョルは寝ぼけて
俺の腰をがっしりと掴んで引き寄せる。
そのせいで急激に縮まった俺たちの距離。
近いッ!!////////
「ぉ………おきろバカ!!!!!!」
バチーーン!
「痛ぁーー!」
思いっきりチャニョルの頭を叩いて
チャニョルの腕に開放されると
すぐさまリビングに駆け込んだ。
「あ。おはよう、べ、」
「ギョンス!助けて!」
「え?」
ギョンスに駆け寄って隠れる
「ベク~!なんで殴るんだよぉ??」
「来んな!変態!!///////」
俺を追いかけて
リビングに出てきたチャニョル
ギョンスを挟んで
朝からぎゃーぎゃーと言い争い。
20にもなって 子どもか 俺たちは
だけど
そんな冷静なこと言ってらんない。
チャニョルが!
あのチャニョルが!!!/////////
「もう、なんなの?朝っぱらから。」
「うるさいですよ、ヒョンたち!」
弟たちが寝ぼけたまま部屋から出てきた。
「カイ!今日からギョンスは俺と同じ部屋になっから!」
「え?はぁ?!やだ!なんで?!」
カイと呼ばれてしゃきっとしたジョンインが
俺にそう言われて拒否する。
けど、悪いな カイ。
「兄貴命令だ!」
「あ!そんなのずりぃーよ!!」
「文句ならバカニョルに言え!!」
「そんな~!ベク~!!(泣)」
「来んな!バカ!」
その日はずっとチャニョルに追いかけられて
鬼ごっこ状態が続いた。
「んで?ほんとはどうしたの?」
「…………なにが。」
「なにがじゃないよ。
本気でジョンイナと部屋かわるなんて
それくらい何かあったんでしょ?」
うっ…………
しまった
こいつはスホヒョンの次に
こんなふうに聞いてくる奴だった。
でも、年が同じだし
気楽にいれるのはギョンスだけだから
咄嗟に選んでしまった。
「まあ、話したくないなら
無理には聞かないけどちゃんと言ってね。
ジョンイナが拗ねちゃうから。」
って
もう あいつ 拗ねてんじゃん。
言いたいのを呑み込んで
心んなかで突っ込む。
俺がここまでしてまで
チャニョルに逃げる理由は
朝起きたらあいつが居たからだけじゃない。
体がチャニョルに反応してたから。
それって
つまり
"チャニョルを性的対象として見てる"
ってこと。
俺は女の子好きだし
お年頃だから女の身体にも興味がある。
先輩の少女時代ファンでもある。
なのに
チャニョルには全然違うんだ。
自分は正常な健全な男子だと思ってた。
だけど
俺の下半身はチャニョルに反応する。
心よりも
体がいちばん素直だった。
ショックちゃショックだけど
今はすーげー怖い。
いつか みんなに知られたら
チャニョルに知られたら
拒絶されたら…………
そう思うと怖くて
だから 離れたんだ。
「ベク~(泣)」
「やだ。来るな、バカ。」
近寄るな。
今の俺は危険だ。
お前にだけは
嫌われたくないんだよ、チャニョル………。