Crush 11 | EXO's World 。… .:*:・'°☆

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カメ更新ですが気長によろしくお願いします

side B


声にして、やっと自分のチャニョルへの想いに気づいた。


俺は、チャニョルが好きだ。


メンバーとしてではなくて。



でも、気持ち悪いよな。
男が、ましてやメンバーが自分をそういう対象で好きと思ってるだなんて。



それでも、好きなんだ。



その長い腕で俺を抱き締めてくれるお前が、


丸い瞳で俺に笑いかけてくれるお前が、


その低い声で俺を呼ぶお前が、


どうしようもないくらい、好きなんだ。




「ベッキョン、」


ギョンスが眉を八の字にして俯く俺の顔を覗く。


「ギョンス、もしかして、心配してくれてるのか?」


「そりゃ、自覚した途端に俯いて黙っちゃうんだもん!心配するよ!」


「はは、大丈夫だって!自分がこんなに鈍感だったなんてなーって思ってさ。」


ギョンスがこうやって話してくれなかったら、ずっとひとりでわからないまま空回りしていた。


「なんだよ、もう。でも、よかった。」


ほっとして胸を卸すギョンスについ顔が緩んでしまう。
ジョンインとセフンがよくギョンスに絡む気持ちはわかる。

周りを気にかけて思いやる優しいギョンスを好きなのは、ふたりだけじゃない。(まぁ、ジョンイン以外はみんなメンバーとして、だけどな。)


「俺はギョンスほど落ち込むタイプじゃないんで。どんなに望みがなくても突っ走るタイプだから、風当たりに強いんだよ!」


ベーッと舌を出して笑って見せた。
強がりではなく、自然と。


ギョンスはそれにわかってくれて、わざと拗ねたように頬を脹らます。


「俺がチャニョルを落としてやるとこ、見とけよ!」


「それは、見逃せないね。」


ふたりで笑いあって紅茶を飲んだ。






風当たりに強いのは本当だけど、それだけじゃないんだ。



これはただの直感だけど、


たぶん、チャニョルも俺のことが好き。



お前の今までの行動が、俺に自信を持たせるんだ。


だって、知ってることがひとつあるんだ。



「……チャニョルに確かめてみよっかな。」


「?何を?」


「いや、なんでもない。独り言。」



なぁ、チャニョル、教えて。