미행~shadow~ 10 | EXO's World 。… .:*:・'°☆

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カメ更新ですが気長によろしくお願いします

[ Not likely ] side L



最低だ。


部屋に駆け込み、涙が溢れる。


ミーちゃんの泣き顔が頭から離れない。


痛々しく赤くなっていた手首。きっと、痣みたいになっちゃう。


守ってあげたいと思っていた矢先、傷つけてしまった。


だけど、ミーちゃんを心配する半面、拒絶された傷がズキズキ痛む。


俺のキスは拒むのに、セフンはいいんだね。

ぷにっとしてやわらかかった唇の肉を引き裂いて、子どもみたいに痕を残した。


「ミーちゃん………。」

ああ、今になってわかるなんて。

「好きだ。」

俺ってバカだなぁ。
なんで、こんなことになって気づくんだよ?

「やべ……も、どうしよ。」

涙は止まることなく、頬を伝って下へ下へと落ちていった。





それから俺たち3人の間に気まずい空気が漂って、気づけば数日が立っていた。

セフンとミーちゃんは一緒に居ることが目立つようになった。

それを見るだけで、俺は嫉妬してしまう。


どうして、セフンはキスしたんだよ?


『僕はたった一人の人には見とれますよ。』

ハッと前にセフンが言っていたことを思い出した。


その人ってミーちゃんのこと?
セフンはミーちゃんが好きだからキスした?


「嘘だろ?」


このままミーちゃんはセフンのものになるのか?
そんなの絶対厭だ!


「ミーちゃ、「ルーハン!」

タイミング悪く先生に呼ばれた。

「悪いが、今日からしばらく中国組と練習してもらえないか?」

「え?」

なんで?

「3か月くらい前から中国からきた子がいるんだが、その子に韓国語を教えてやってほしいんだ。」

「そっちにはウーファンがいるじゃないですか!」

厭だ!ミーちゃんと離れるなんて厭だ!

「ウーファンひとりじゃ大変だろうから、お前を推薦したんだ。」

そんな、なんでだよ!


ミーちゃんを見ると、こっちを見ていたのかすぐに視線がぶつかった。けど、すぐに逸らされてしまった。

俯く横顔に、胸が痛む。


「………わかりました。」

俺は荷物を持った。


ミーちゃんとはダンスのときしか会えない。


俺は意を決してミーちゃんのもとに歩み寄った。

横でセフンが警戒していたけど、黙って見てるだけだった。

俺はミーちゃんの腕を優しく掴み、俺を見るように促す。


「ミーちゃん、」

驚いた表情の君は、やっぱり可愛い。

「ごめんね。」

青く痣になった手首に唇を寄せて、離した。


俺はそれ以上はふたりを見れず、俯いたまま練習室を出た。