[ Shining you ]side L
ミンソクという男はどこまで俺を惑わすつもりなんだろう。
彼の言動は俺を混乱させる。
俺の頭を撫でる小さな手は温かくて、心地よかった。
ゆっくり閉じた目を開くと、すぐに彼の大きな瞳と視線がぶつかる。
意外と一重で真っ白な肌はぷにぷにしてそうで包子みたいだ。
そう思っていると、彼が呟いた一言に俺は固まってしまった。
「ルハンってカッコいいな。」
面と向かって言われるのは初めてだったけど、恥ずかしさよりも彼にそう言われるとは思わなくて、驚いた。
その一言で気分はふわふわして、顔がだんだん熱くなる。
彼はそんな俺に気づかないで集まる和のなかに入っていった。
今のは、……なに?
休憩時に聞こうと思っていたけど、練習中忘れるくらい俺はミンソクから目が離せなかった。
今まで同じ時間帯で同じ場所で練習してきたのに、昨日まで彼のことを知らなかった自分が不思議でならなかった。
それくらい目立たないのかと思いきやそうではなかった。
体は小さくてもきれのあるダンスで、誰もが認めるくらい上手かった。
どうして今まで君を知らなかったんだろう?
こんなにも人目を引き寄せてしまう魅力をもつ君。
楽しそうに踊る姿は、練習着でも輝いて見えた。
さっき、なんで君がそう呟いたのかはわからないけど、カッコいいのは君の方だと思う。
こんなにも胸がドキドキするなんて、どうかしてるんじゃないか?ってくらい、君は眩しい存在。
ほんとに、君はどこまで俺を惑わすんだろう。