「ベク~!! ♡ 」
「ベーク?」
「ベク、好き! ♡」
「ベク、おはよう!!!」
毎日毎日、いちばん最初に俺を呼ぶチャニョラ。
どんなチャニョラも好きだけど、俺がいちばんすきなのは、
「ベク、愛してる。」
行為中にその低い声で俺の耳元で囁いてくれるチャニョラ。
体を重ねるのはいまだに慣れないけど、チャニョラの愛が痛いくらい伝わってきて安心するんだ。
だから、たまには俺から呼んでもいいよな?
「……チャニョラ。」
真ん丸な瞳を開かせてニッコリ振り向くその唇に俺の唇を重ねる。
驚くチャニョラのアホ面も好きだと思う。
「え、え?ベク、いま、」
「……たまにはいいだろ。」
恥ずかしくて顔を反らせば、その長い腕で俺を包んで額にちゅっとしてくれる。
嬉しそうに目を細めて「もう一回。」と笑顔で瞼を閉じる。
「………ばか。」
とか言って答えてあげる。
やっぱり照れくさいけど。
もっと俺にハマればいい。
俺だけしか見えなくなればいい。
「チャニョラ、愛してる。」
「俺のほうがベク、愛してる。」
また明日もその声で俺を呼んで。
俺もたまには呼んであげるから。
