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[ Kiss you ]
side D
朝、少し開いている隙間から差し込む日射しに起こされて目を覚ます。
僕の体を抱き枕のようにその長い腕で包んで、気持ちよさそうに寝ているジョンイナ。
幼いその頬に起こさないように触れるだけのキスをする。
「おはよう、ジョンイナ。」
くすぐったそうに反応するけど、すぐに夢の世界へ戻る。
毎朝、寝ている彼にキスをするのは僕だけの秘密。起きてる彼にするのは恥ずかしくてできない。
彼が喜んでくれるのはわかってるから。
だから、僕からのキスは朝か特別のときにしか絶対しない。
ジョンイナは不満に思うかもだけど、なんでも与えてしまったら躾にならないもんね。
もう一度彼にキスをして朝食の支度をしにキッチンに向かう。
そして、匂いに釣られて起きてきた彼にお返しにおはようとキスされるのが好きなんだ。
