末日聖徒イエス・キリスト教会の教祖ジョセフ・スミスの4番目の妻ルイーザ・ビーマン・ヤング

 

以下は、現役信者で歴史家トッド・コンプトン氏の「聖なる寂しさの中で(In Sacred Loneliness)」という本から引用しました。当時の信者たちの日記や手紙をまとめたものです。 この本は教会公式サイトでも引用されています。

 


【生い立ち】
●1815年2月7日生まれ。父アルヴァ(裕福な農夫だけど魔術を使った宝探しが好き)コインたちまじかるクラウン母サラ。8人兄弟の7番目。
 兄弟の上から5人はモルモンに改宗しなかった。しかし、姉のメリーと妹のアルテミシアは熱心なモルモンとなった。
●メリーは忠実なモルモンのジョセフ・ベイツ・ノーベルと結婚した。
●アルテミシアはエラスタス・スノーと結婚。彼は12使徒となる。

【水晶占い師だったジョセフ・スミス】
●1820年代にジョセフ・スミスは“水晶占い師(scryer)”としてニューヨークで名が知られていた。水晶占い師とは、“先見者の石”に映し出された幻によって宝を見つける人のことである。
 マーティン・ハリスによると、ルイーザの父はジョセフたちと一緒に宝堀しをしていた。
●ジョセフ・ナイトは、ルイーザの父は“偉大なRodsman”だった、と書いている。神聖な棒を使って宝を見つけるのだ。この頃、ビーマン家はよく、ジョセフの家を訪れたという。
●ジョセフがこの魔法占いから宗教への転換をしたことが、ルイーザの父には初めは理解できなかったらしい。
 金版のことも、魔法の宝だとルイーザの父は思っていたらしく、ジョセフの宝探しのパートナーとして、利益のいくらかをもらえるはずだと感じていた。
 ジョセフ・ナイトによると、ある日ルイーザの父は宝堀りの同僚のサミュエル・ローレンスとジョセフの家にやってきて、
「自分の棒を取り出し、持ち上げ、それが金版の隠されていた暖炉前を指した。
 “ほら、その暖炉前の下にある”とビーマン氏は言った。」
 にも関わらず、ジョセフたちは金版を隠し通した。この後、ビーマン氏はモルモン教に改宗する。そして金版を隠す手伝いもしたという。
●両親が亡くなったので、ルイーザは姉のメリーとその夫ジョセフ・ベイツ・ノーベルと住んでいた。
 

【予言者からのプロポーズ】

●1840年の秋、ジョセフ・スミスはジョセフ・ベイツに多妻婚のことを教え、
 「主の天使がスミスに多妻婚をするようにと命令した」と言った。
 そしてベイツに、ルイーザとジョセフ・スミスの結婚の式を挙げる役をするようにと頼んだ。
 予言者ジョセフは言った、
 「これを君に打ち明けるにあたって、私は自分の命を君の手に託す、だから、私を裏切って敵に売るようなことはことはしないでくれ」と。
●ルイーザは祈ってこれが神の命令だと納得してジョセフ・スミスと結婚した。ピンクハートピンクハート
 (ブリガム・ヤングの記録による)
 

【ルイーザは男装をして、予言者と結婚式を挙げた】びっくり
●1841年、4月5日、ルイーザ26歳、ジョセフ35歳で結婚。
●ルイーザの義理の弟であるエラスタス・スノーによると、
 「ノーブーの森の中で式は行われた。霧チューリップピンク薔薇スーツ
 予言者が言葉を言い、ノーベル兄弟(ルイーザの姉の夫)がそれを繰り返して言い、式を執り行った。」
  ルイーザは男の人の服を来て男のふりをして式をした。スーツ

●1892年に、ルイーザの義理の兄ジョセフ・ベイツ・ノーベルはこう証言している。
 結婚式の後、私はジョセフ・スミスにこう言いました。
 「ろうそくの火を吹き消してベッドに入ってください、そこの方がもっと安全でしょう」そしてジョセフは私の言う通りにした。
 ジョセフ・ベイツ・ノーベルはジョセフとルイーザが実際に一緒にベッドに入ったところは見ていない、と言ったが、
 「ジョセフ・スミスがそうしたと言った」と、ジョセフとルイーザが寝たことを明らかにした。
●ルイーザとジョセフ・スミスは肉体的関係を持ったことを疑う余地はないだろう。
●後に、「彼ら(ジョセフとルイーザ)はどこで寝たのか?」
 という質問に答え、ジョセフ・ベイツ・ノーベルは誓って言った。
 「川の向こう側の私の家で、二人は共に寝ました。」
●ジョセフは結婚後、時々ルイーザを訪ねたという。ある時、デルセナ・ジョンソン ・シャーマンの家にいるルイーザをジョセフは尋ねた、と、ジョン・C ・ベネットは書いている。
●ベンジャミン・ジョンソン(デルセナの兄)によると、デルセナを訪問した時、彼女はルイーザと住んでいたという。ジョセフ・スミスが二人を援助していた、と兄は言っている。もちろん、ジョセフはこれを秘密に行ったのだろう。
●ルイーザは、後にアルメラ(デルセナの妹)がジョセフと結婚するとき、アルメラの結婚の準備を手伝い、式にも証人として出席した。
●生活を支える為にルイーザは縫物の仕事をしていた。スカートスカートセーター
●ジョセフの死後(1844年)、ルイーザは他の妻たちに助けてもらった。

【ブリガム・ヤングとの結婚】

●1844年9月、ルイーザはブリガム・ヤングの8番目の妻になっていた。
ブリガム・ヤングはノーブーを去る前に 41人もの妻をめとった!
●ルイーザはブリガム・ヤングに双子を2セット含む5人の子供を産んだが、5人とも死亡ショボーン
●マリンダ・ハイドと住んでいたこともある。
●エライザ・スノーやパティ・セッションズとよく会っていた。ジーナ・ハンティントンは親友!
●乳がんになって死亡

私の感想
●ジョセフはルイーザと一緒に住んでいなかったけれど、経済的に援助していた、と、ルイーザの兄が言っています。
エマは、これを知りませんでした。ルイーザとジョセフの結婚式にもエマは出ていません。
 これでは、妻に内緒で不倫した夫が、不倫相手をどこかのアパートに住まわせ、時々会いに行く昼ドラみたいな話です。

 次にジョセフに目をつけられたのはジーナです。既に恋人がいたに関わらず、ジョセフに執拗に付け回された結果、不幸な一生をおくることになったジーナの悲劇の物語です。下矢印