エホバとカルト~地下鉄サリン事件から19年~ | エホバの証人 新潟県元2世会衆 jw.org→jw.orz

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新潟県のエホバの証人元2世の戦友が出会えるきっかけの場になればいいかなー

1995年に地下鉄サリン事件が起こり、今日で19年経った。
オウム真理教によって起こされた事件であった。

1990年代前半から中盤にかけて、オウム真理教によって起こされた弁護士失踪や公証人役場事務長拉致事件、松本サリン事件、また統一教会の合同結婚式など、新新宗教の事件や問題が大きくクローズアップされた。
その頃から、「破壊的カルト」、「マインドコントロール」という言葉が世間に認知されるようになったと記憶している。

なお、これらの2つの用語についての説明は、他のサイトに詳述されているのでここでは特に取り扱わない。
ポータルサイトで検索して語義を確認していただきたい。

エホバの証人も、これら2つの用語をアプローチにして問題性が説明された。
それに関する単行本も出版された(ウィリアム・ウッド『エホバの証人―カルト集団の実態』三一書房、1997年)。

ウッドの上掲書において、1985年にアメリカで開かれた「カルト問題:学者と識者のための協議会」で採択されたカルトの定義が以下の通り紹介されている。以下、引用する。

引用始め~~
カルトとは、ある人間か、観念か、物に対して、過度の忠誠心・献身を現し、非倫理的な方法で人を操作したり、高圧的な手段により人を説得したり、コントロールしたりしようとする集団、あるいは運動である(その方法とは、友人や家族から隔離させること、衰弱させること、暗示感応性や服従心を高めるための特別な手段の使用、グループによる強い圧力、情報統制、個性の抹消や批判的な考えの停止、グループに対する依存心やグループを離れることに対する恐怖心を助成することである)。これらの手段は、グループの指導者たちの目的を推進するためのものであり、実際に信者自身やその家族、及び社会に損害をもたらす(あるいはその可能性を秘めている)ものである。
~~引用終わり
(上掲書、26頁)

エホバの証人は上記の定義の方法条件に合致する要素を多く持ち、カルト性を帯びた宗教集団であることを、ウッドは上掲書で論じている。
詳しくは購入するか図書館で閲覧するかして上掲書を参照されたい。本は買って読みましょう。

エホバの証人は、オウム真理教のようにテロ行為などは行ってはいないものの、人格や精神、生活、家庭を破壊している。
それは、アメブロ会衆における数多くの証言からも明らかである。

「破壊的カルト」、「マインドコントロール」という用語が、19年前のひと頃のように多く取り上げられることはなくなった。
だが、改めて、その用語によって現在発生している諸問題を整理し、エホバの証人の問題性を再確認する必要はあるのかもしれない。